社会
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社会(しゃかい)とは、人間が集まることによって発生する秩序のこと。全ての人間は、社会の中で生きている、社会的存在といってよいだろう。
歴史[編集]
古代から近世[編集]
社会というものは、それこそ人類の誕生と共に始まったといってよいだろう。狩猟・採集の時代から、食べ物を採るには協力することが必要だったわけで、それこそ「社会」といえる。また、何万年も前からあった美術などの芸術もまた、社会の一分野だ。しかし、それが本格的になったのは、1万年ほど前に農耕が始まってからである。作物を育てるにも協力が必要で、秩序が生まれた。それは、狩猟採集の時代よりずっと大規模なものだっただろう。紀元前4千年紀後半には、本格的な古代文明ができ始めた。庶民はその古代国家の権力者に従った。権力者を中心とした、国全体にわたる社会が形成されたのだ。古代文明が発達し、貿易が始まると、複数の国にわたる社会が形成されたといってよい。はたまた、法律が作られるようになれば、それもまた、社会の秩序となっていった。
近現代[編集]
17世紀から18世紀頃には、権力者に従うという社会のあり方も変化し始めた。一人一人が基本的な人権を持っているという考えが次第に広まり、権力者ではなく自分たちで国の在り方を決める、民主主義の考え方が登場した。これらは、ヨーロッパで起きた数多くの革命をきっかけに、徐々にではあるが実現されていった。
18世紀から19世紀頃には、人・物・金が国境を越えて世界中で行き来する、グローバル化が始まった。20世紀には、世界の国々が集まって議論する国際機関が登場した。二度の世界大戦を経て、グローバル化はさらに進んだ。1990年代には、インターネットの発達で、人・物・金に加え、情報までが世界中を飛び交う、究極のグローバル社会になった。