カメ

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カメ(亀)とは、爬虫綱カメ目に属する生物の総称である。

概要[編集]

顎は、嘴状になっており、歯は持たない。

固い甲羅を持っており、その甲羅で身を守る。頭・足・尾などは甲羅にしまうことができる[注 1]

水中で生活するカメが多いが、産卵は全種、陸上でする。

分類[編集]

首をS字に曲げて甲羅にしまう潜頸亜目と首を折り曲げて甲羅にしまう曲頸亜目に分かれる。日本に生息している種は、全て潜頸亜目に属し、曲頸亜目は南半球のみに分布する。

日本のカメ[編集]

以下のリストの和名は基本的に日本爬虫両棲類学会 (2024)に従う[1]

日本には11種類の在来カメがいる。

外来種として以下の種も確認されている。尚これには数回だけ確認されたものを含んでおり、定着していないものも多い。

寿命[編集]

「亀は万年」と言われている。実際は1万年も生きないが、生物のなかでは長寿命の方である。

寿命は、種類によって異なり、アカミミガメは40年、クサガメは60年である。

正式な最高齢のカメは、サンタクルスゾウガメの「ハリエット」という個体で、175年生きた。

またアルダブラゾウガメの「アドワイチャ」という個体は、少なくとも150歳は生きており、250年以上も生きた可能性もあると言われている[2]

名前[編集]

カメとスッポンを纏め、「亀鼈」と呼ぶ場合があり、かつてカメ目は亀鼈目という名称も使われていた。

アメリカ英語では、カメ類全てを「Turtle (IPA:/tˈɚːṭl/)」と呼び、リクガメは「Tortoise (IPA:/tˈɔɚṭəs/)」とも呼ぶ。

イギリス英語では、ウミガメを「Turtle (IPA:/tˈəːṭl/)」、陸生・淡水産の亀を「Tortoise (IPA:/tˈɔːṭəs/)」と呼ぶ。

人間との関係[編集]

カメは、人間となじみが深い生物であり、童話に登場したり、食用になったりする。

スッポンや北アメリカのキスイガメは、食用になる。

タイマイの甲羅は、べっこうに加工される。

脚注[編集]

注釈
  1. 例外的にオオアタマガメは頭を甲羅に収納が出来ない。またウミガメは頭・足・尾もしまうことは出来ない。
出典
  1. 日本爬虫両棲類学会 (2024年3月14日). “日本産爬虫両生類標準和名リスト”. herpetology.jp. 2024年9月6日確認。
  2. Jennifer S. Holland (2014年2月7日). “最も高齢な動物たち、6つの例”. natgeo.nikkeibp.co.jp. https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8897/ 2023年10月26日閲覧。