リュウキュウヤマガメ

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リュウキュウヤマガメ(琉球山亀、:Geoemyda japonica)とは、カメ目イシガメ科に属するカメの一種である。

形状[編集]

甲羅は楕円形で、緑はギザギザしている。子亀の甲羅は薄茶色から黄土色で、成体より円形でギザギザする。

甲長は7~15cm。甲羅は細長いドーム形で3本のキールがある[1][2]

生態[編集]

沖縄本島渡嘉敷島久米島に生息する。伊江島では絶滅した。

陸生のカメで、泳ぎは上手くない。

雑食性で、ミミズや昆虫類、陸産貝類、植物の葉や実を食べる[1]

産卵は4月からの数ヶ月で、7月頃から孵化した子亀が見られるようになる。一度に1から2個の卵を産み。1シーズンに2・3回産卵する。

分類[編集]

本種は、Fan, (1931)により記載された。

かつてはスペングラーヤマガメの亜種であるとされていたが、1992年に独立種であると判明した[3]

人間との関係[編集]

森林伐採や河川開発による生息地の減少や外来種のマングースイヌネコなどの侵入、密猟などにより減少している[1][2]

マングースが多い沖縄島北部では、リュウキュウヤマガメは少ない。

本来セマルハコガメはリュウキュウヤマガメの生息地に生息していないが、人為的にリュウキュウヤマガメの生息地である沖縄本島に導入され、雑種の個体が発見されている[4]

また国の天然記念物に指定されており、飼育や販売が禁止されている。

脚注[編集]

出典
  1. a b c リュウキュウヤマガメ Geoemyda japonica - RL/RDB:環境省
  2. a b 適正施設ガイドライン【リュウキュヤマガメ Geoemyda japonica 2022年8月10日閲覧
  3. 安川 雄一郎、太田 英利、疋田 努「スペングラーヤマガメとリュウキュウヤマガメの分類学的地位の再評価」、『爬虫両棲類学雑誌』第14巻第3号、爬虫両棲類学会、1992年、 143-159頁。
  4. 瀬底 正志郎 (2021年9月28日). “天然記念物のカメ2種を「人為的交配」か 沖縄で雑種発見、遺伝子汚染の可能性”. ryukyushimpo.jp. https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1398809.html 2022年8月10日閲覧。