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アオウミガメ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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アオウミガメ
分類
ドメイン 真核生物
動物界
脊索動物門
爬虫綱
カメ目
亜目 潜頸亜目
上科 ウミガメ上科
ウミガメ科
亜科 アオウミガメ亜科
アオウミガメ属
アオウミガメ
亜種 (アオウミガメ)
名称
学名 Chelonia mydas
Chelonia mydas mydas
(Linnaeus, 1758)
和名 アオウミガメ (青海亀)
英名 Green turtle
Green sea turtle
Pacific green turtle
保全状況

アオウミガメとは、ウミガメの一種である。

概要[編集]

甲羅は、海で泳ぎやすいように平たくなっている。甲羅は80~150cmほどで、140mほどになる個体もいる[1]

名前の「青」は脂肪の色に由来している[1]。頭や脚は甲羅にしまう事が出来ない。

メスよりもオスの方が少し大きく、尾が長い[1]

甲羅は、ハート形[1]。背面は黒褐色で、腹面は淡黄色、幼体期は褐色である。成長するにすれて、褐色や淡黄色の放射状や雲状の模様が出てくる。

生態[編集]

太平洋西部や大西洋インド洋の熱帯から温帯に生息する。成体は、海藻を食べ、子ガメはカニクラゲ海綿も食べる[1]。岩に甲羅をこすりつけ、フジツボを落とす。

日本では、4~5月ごろに屋久島や小笠原諸島で産卵する[2]

卵が産み落とされた砂浜の温度によって性別が決まる。

2~4年に1回、浅瀬で繁殖する。繁殖期が近くなるとメスは産卵場所を選ぶ[1]

通常は、自分が誕生した浜辺で産卵する。砂浜に足を使って穴を掘り、その穴の中に100~200個の卵を産んで、砂で卵を隠す[1]

卵は、2カ月ほどで孵化し、孵化したら産卵巣から海に向かう。子ガメが海にわたっている間にカニカモメのエサになることも多い[1]

アカウミガメやタイマイとの雑種が確認されている。

分類[編集]

アオウミガメは、カール・フォン・リンネにより、1758年に記載された。本種はウミガメの仲間で、初めて記載された種である。

アラスカからチリに分布する「クロウミガメ」は、アオウミガメの亜種もしくは地域個体群とされているが、独立種であるという説もある[1]

かつてはヒラタウミガメもアオウミガメ属に分類されていたが、1988年に骨格からヒラタウミガメ属に属すると判明した。

人間との関係[編集]

卵や肉が食用になる。

乱獲や環境破壊などによって、数が減っており、環境省作成のレッドリストでは「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されている。

オーストラリア北部のアオウミガメを調べた結果、約9割がメスだったという調査結果があり、地球温暖化の影響であると考えれている。

脚注[編集]

出典
  1. 以下の位置に戻る: a b c d e f g h i アオウミガメ”. ナショナル ジオグラフィック (2014年12月1日). 2023年10月22日確認。
  2. アオウミガメ”. 東京大学大気海洋研究所・国際沿岸海洋研究センター. 2023年10月22日確認。