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タイリクミナミイシガメ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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タイリクミナミイシガメ
分類
カメ目
イシガメ科
イシガメ属
ミナミイシガメ
亜種 タイリクミナミイシガメ
名称
学名 Mauremys mutica mutica
(Cantor, 1842)
和名 ミナミイシガメ
タイリクミナミイシガメ
シロイシガメ
シナイシガメ
英名 Yellow pond turtle
保全状況

タイリクミナミイシガメとは、カメ目イシガメ科に属するミナミイシガメの基亜種である。

形状[編集]

オスの甲羅の腹側が凹んでいるが、メスは凹んでいない。成体の背甲には隆起がない。またニホンイシガメとは違い甲羅の縁がギザギザしていない[1]

甲羅の大きさは15~20cmほど[1]。カメ類は基本的にメスの方が大きくなるが、ミナミイシガメの甲羅の大きさはオスもメスも同じである。

目の後に黄色い筋状の模様がある。この模様はヤエヤマイシガメにはない。

生態[編集]

中国南東部からベトナム北部、台湾に河川や池沼に生息し、京都府滋賀県大阪府では台湾の個体が人的移入されている[1]八重山諸島石垣島西表島与那国島には別亜種のヤエヤマイシガメが分布する。

雑食性で、魚類や水生昆虫、ミミズ、水草、果実などを食べる。

夜行性で、昼間は泥の中に潜っていることが多い。なお天気の悪い日は日中でも活動する[1]

ニホンイシガメクサガメと交配することができ、交雑した個体が野外で発見された事例も存在する[2][3]

人との関係[編集]

開発により生息地が減少していることから、1983年京都市の天然記念物に指定され[1]、市内での捕獲や飼育が禁止されていた。2024年に外来種であることから天然記念物指定が解除された。

脚注[編集]

出典
  1. 以下の位置に戻る: a b c d e 疋田努, 松井正文 (2015年). “ミナミイシガメ”. 京都府レッドデータブック2015. 2022年8月3日確認。
  2. “ミナミイシガメの交雑種発見 左京区、城陽市”. www.kyoto-minpo.net. (2006年10月10日. https://www.kyoto-minpo.net/archives/2006/05/10/post_809.php 2022年8月3日閲覧。 
  3. ミナミイシガメ”. 侵入生物DB. 2022年8月3日確認。