ワニガメ
ワニガメ | |
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分類 | |
ドメイン | 真核生物 |
界 | 動物界 |
門 | 脊索動物門 |
綱 | 爬虫綱 |
目 | カメ目 |
亜目 | 潜頸亜目 |
上科 | カミツキガメ上科 |
科 | カミツキガメ科 |
属 | ワニガメ属 |
種 | ワニガメ |
名称 | |
学名 | Macroclemys temminckii (Troost, 1835) |
和名 | ワニガメ (鰐亀) |
英名 | Alligator snapping turtle |
保全状況 | |
IUCNレッドリスト | 危急種 (IUCN 3.1) |
ワシントン条約 | 附属書II |
形状[編集]
最大で甲長80cm、113kgになる。
頭や足が大きい。くちばしは、鉤状でとがっている。
甲羅には3列の棘状突起があり、ゴツゴツしていて[1]、3つのキール(線)があり、尾の縁がギザギザしている。
生態[編集]
米国南東部の池や沼、川などに生息している。産卵するときを除いて陸上に上がらないが、名古屋市の堀川でワニガメが岸に上がって日光浴をしていたという目撃情報もある。
肉食で、主に魚類や小型のカメ、ザリガニ、軟体動物を食べる。ワニの幼体、小型の哺乳類、カモ、両生類、腐肉、果物、ドングリ等も食べることもある。
ワニガメは底で積極的に餌を探すが、口を開けたままじっと待ち伏せし、舌のルアー付属器官をくねらせながら魚を狩ることもおい。このような方法で魚を口に捕らえるのは、活発に採餌する時間が長い大型の成体よりも、若い個体の方が多い。
メスは通常、4~6月に20個ほどの卵を川岸で産み、卵は2・3か月で孵化する。
飼育下で58年10ヶ月生きた記録があり、「野生では100年くらい生きるのではないか」と言われている。
かむ力が強く、アメリカではワニガメに指先を噛み切られた事例がある。
「カミツキガメよりは攻撃性は低い」とされる。
分布[編集]
テキサス州東部、オクラホマ州東部、カンザス州南東部および隣接するミズーリ州南西部~東部のミシシッピ川渓谷を北上し、イリノイ州西部、インディアナ州南部、アイオワ州南東部を含む、 ケンタッキー州西部およびテネシー州、アーカンソー州、アラバマ州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、ジョージア州南西部、フロリダ州北部のメキシコ湾岸流域、 サンタフェ川に分布する。
水深の深い水域、主に堤防の急な深い河川、池沼で見られる。
分類[編集]
本種は、ヘラルト・トローストが1835年に新種記載した。 種小名の‘‘temminckii’’は、コンラート・テミンクに由来する。
2014年、トーマスらの研究チームは、形状・ミトコンドリアDNA分析からワニガメとされていたものは3種であり、スワニー川の個体群をM. suwanniensis(スワニーワニガメ)、チョクタハッチー川とオックロッコニー川のものをM. apalachicolaeとして新種記載した。
しかし、翌15年にBrian FoltとCraig Guyerは、スワニーワニガメは有効な種であるが、M. apalachicolaeはワニガメのジュニアシノニムであるとした。
移入[編集]
かつて、ワニガメがペット用に輸入されており、その輸入された個体が逃がされて日本に定着している。
在来種の捕食やヒトへの咬傷などの影響があるのではないかと心配されている。
特定動物に指定されているため、無許可での飼育すると犯罪になる。尚、カミツキガメ属は特定外来生物に指定されている為、特定動物ではない。