ヤエヤマセマルハコガメ

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ヤエヤマセマルハコガメ(:Cistoclemmys flavomarginata evelynae)とは、カメ目イシガメ科ハコガメ属に属するセマルハコガメの亜種である。

概要[編集]

背長は17cmで、まれに19cmになる個体もいる[1]

背甲は丸くて、腹甲にちょうつがいがあり、頭・手足を引っ込めると甲羅が箱のよう完全にふさがる[2][1]

背甲は、ドーム状で3本のキールがある[1]

生態[編集]

1年中活動するが、冬場の活動は低下する。

八重山諸島の石垣島、西表島の湿った陸地に生息している[2]

雑食性で、シイカシフトモモなどの実や、ミミズ昆虫、陸産貝類、動物の死体を食べる[1]

1シーズンに1~3 回産卵する。4月から9月に卵を生み、7月上旬~11月下旬に卵が孵化し、甲長3.3~4.2 cmほどの子亀が生まれる。

人間との関係[編集]

ヤエヤマセマルハコガメは、1972年に国の天然記念物に指定されており[1]、許可を得ずに捕獲や飼育などをすると犯罪になる[3]

ヤエヤマセマルハコガメが海外のマーケットで取引されており、ペット用に捕獲されている可能性がある[3]

宮古島沖縄島では、ヤエヤマセマルハコガメが人的移入されている。本亜種は天然記念物に指定されていることから駆除することができないため、市役所が宮古島で発見された個体を飼育しており[2]2022年9月22日には文化庁沖縄県などの許可を得たうえで、氷見市のひみラボ水族館がヤエヤマセマルハコガメの雌3匹を引き取った[4]

沖縄本島では、ヤエヤマセマルハコガメとリュウキュウヤマガメの雑種が発見されており、「遺伝子汚染」が進むと心配されている[5]

2000年にセマルハコガメがワシントン条約の附属書IIに記載され、商取引が規制さるようになった。

脚注[編集]

出典