ヒメウミガメ
ヒメウミガメ | |
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分類 | |
目 | カメ目 |
亜目 | 潜頸亜目 |
上科 | ウミガメ上科 |
科 | ウミガメ科 |
亜科 | アカウミガメ亜科 |
属 | ヒメウミガメ属 |
種 | ヒメウミガメ |
名称 | |
学名 | Lepidochelys olivacea (Eschscholtz, 1829) |
和名 | ヒメウミガメ (姫海亀) オリーブヒメウミガメ タイヘイヨウヒメウミガメ (太平洋姫海亀) |
英名 | Olive ridley sea turtle Pacific ridley sea turtle |
保全状況 | |
IUCNレッドリスト | 危急種 (IUCN 3.1) |
ワシントン条約 | 附属書Ⅰ |
ヒメウミガメとは、ウミガメの一種である。
形状[編集]
体色は、灰色。肋甲板は6~9対、椎甲板が5枚以上である。
ウミガメの中では、小型の部類であり70cmを超える個体は少ない。
同じヒメウミガメ属に属するケンプヒメウミガメに似ているが、ケンプヒメは頭部前方の幅が本種より狭く、肋骨板が5枚で、ヒメウミガメよりも多い。
生態[編集]
太平洋やインド洋、南大西洋に分布する。日本では年に数回しか見つからない。
コスタリカの海岸には1年に1度、数十万頭ものヒメウミガメが産卵するために集まる。この集団産卵は「アリバダ」と呼ばれる。
分類[編集]
ヒメウミガメは、1829年にヨハン・フリードリヒ・エッシュショルツより記載された。
1940年代、Thalassochelys tarapaconaとThalassochelys controversaの2種は、ヒメウミガメの亜種であるとされていたが、Deraniyagalaが両種をヒメウミガメのシノニムであると指摘し、現在はこの説が定説であるとされている。前者がアカウミガメ、後者がCarettacaretta gigas のシノニムする説やT. controversaをヒメウミガメ、T. tarapaconaをアカウミガメとする説もあったが、否定されている。
アカウミガメとの混同[編集]
日本では、長らくアカウミガメとしてCaretta carettaとCaretta olivaceaの2種が混同され続けてきた[1]。
1963年に中村健児と上野俊一によって2つの種が混同されていると指摘され、両氏によりCaretta carettaの和名として「オオアカウミガメ」と命名された。
1967年、西村三郎と原幸治は、白浜水族館と上野動物園水族館で飼われているアカウミガメと剥製81個体を調べた結果、殆どがC.carettaと同定された。
其の為、アカウミガメの学名はC.carettaとし、Lepidochelys olivaceaには「ヒメウミガメ」という和名を提唱した[1]。
人間との関係[編集]
日本では、美ら海水族館と越前松前水族館、須磨海浜水族園で飼育されている。
カレッタでは、剥製が展示されている。