ドジョウB-2系統
ナビゲーションに移動
検索に移動
ドジョウB-2系統 | |
---|---|
分類 | |
目 | コイ目 |
上科 | ドジョウ上科 |
科 | ドジョウ科 |
属 | ドジョウ属 |
種 | ドジョウB-2系統 |
名称 | |
学名 | Misgurnus anguillicaudatus (Cantor, 1842) |
和名 | ドジョウB-2系統 |
英名 | Asian pond loach Oriental weatherfish Oriental weatherloach Dojo loach Pond loach |
保全状況 | |
IUCNレッドリスト | 低危険種 (2011年9月20日) |
ドジョウB-2系統とは、ドジョウの一種である。標準和名は無いが、「ドジョウ中国系統」とも呼ばれる。
形状[編集]
体は、金属光沢が強い。尾柄の膜鰭が発達する[1]。
ドジョウB-1系統よりも臀鰭の位置が尾鰭に近い[2]。
尾柄部は頭よりも小さい[3]。背鰭分枝軟条数は7-8本。
生態[編集]
ロシア連邦沿海州や中国大陸、台湾、朝鮮半島、海南島、ベトナム、ミャンマー、タイ北部にも分布する[4]。
分類[編集]
かつては日本のB-1系統と同種だとされていたが、現在では別種の可能性が高いと言われている。
模式産地は、中国浙江省の舟山島である。その為、M. anguillicaudatusはB-2系統とされる。
人間との関係[編集]
日本に移入され、B-1系統との交雑が起きている。
東北南~西部[5]、東京都[6]、岐阜県[7]、愛媛県、山口県[3]等で確認されている。
関東や近畿地方では、日本在来のB1系統ドジョウが大陸系のB2系統ドジョウに置き換わっている。2018年~19年に大阪府で、捕獲したドジョウ及び過去の標本個体を遺伝子解析をした結果、B1系統ドジョウは16匹のみで、B2系統ドジョウは58匹、在来系と大陸系の雑種が3匹という結果になった[2]。
出典[編集]
- ↑ 中島淳 & 内山りゅう 2017, p. 63.
- ↑ a b 松井彰子、中島淳「大阪府におけるドジョウの在来および外来系統の分布と形態的特徴にもとづく系統判別法の検討」、『大阪市立自然史博物館研究報告』第74巻、大阪市立自然史博物館、2020年3月31日、 1-15頁、 、 。
- ↑ a b 吉郷英範「山口県東部で確認された外来と考えられるドジョウ属(コイ目ドジョウ科)」、『比婆科学』第223巻、2007年、 7-20頁。
- ↑ 中島淳 & 内山りゅう 2017, p. 59.
- ↑ 小出水規行、竹村武士、渡部恵司、森淳「ミトコンドリアDNAによるドジョウの遺伝特性―チトクロームb遺伝子の塩基配列による系統解析―」、『農業農村工学会論文集』第77巻第1号、2009年、 7-16頁、 。
- ↑ 中島淳. “ドジョウ”. 東京都レッドデータブック. 2024年5月27日確認。
- ↑ 向井貴彦、梅村啓太郎、高木雅紀「岐阜県におけるカラドジョウの初記録と中国系ドジョウの侵入」、『Bull. biogeogr. Soc. Japan』第66巻、2011年、 85-92頁。
参考文献[編集]
- 中島淳、内山りゅう 『日本のドジョウ 形態・生態・文化と図鑑』 山と渓谷社、2017年。ISBN 4635062872。