種 (分類学)
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種(しゅ、英:Species )とは、生物の基礎単位である。属の下にある。
概要[編集]
世界中に800万から870万もの種がいる。種の下に「亜種」を置くこともある。
定義[編集]
「種」という概念が提唱されてから今までに160年以上も立っているが、未だに定義は定まっていない。
よく知られる定義として「交尾して子孫を残せるかどうか」「交雑して次の次の世代まで子孫をのこせるかどうか」がある。ライオンとトラは人為的に交配させれば子孫を残せるものの、その子孫は子供を作ることが出来ないため別種である。しかし、絶滅種や単性生殖のものはこれを確認することが出来ないという問題点がある。
形状や遺伝子の差も種を定義する要素の一つである。形状差は絶滅種の分類をするのに重要である。近年は亜種とされていたものが遺伝子的距離が大きいため別種とされた事例がある。だがどのくらいの差から別種とするかは定まっていない。
また、共進化関係にあった二つの種のうち一方が絶滅してしまったり、家畜化の結果によって人の手によらないと生存できず野生種が栽培種との交雑によって絶滅してしまったものを「種」と呼んでいいのかという話もある。