通学

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通学(つうがく)とは、児童・生徒・学生が学校と居所(自宅・・下宿先)を授業や行事のある日に行き来することである。学校が指定する通学に使う道路は通学路、学校へ行く事を登校、学校から居所へ帰る事を下校と呼ぶ。

通学の手段[編集]

通学の手段は主に以下のものがある。

徒歩
学校から自宅まで近い場合は歩いての登下校となる。小学校を中心に公園や公民館などを集合場所にし、そこから子供たちで班を作って学校を目指す集団登校を行っているところがある。
自転車
学校から自宅までがやや遠い場合に使われる。通学に利用できるのは中学校以上で、大抵の場合許可制。
バス
学校から自宅までが遠く、自転車での通学が困難で鉄道が通っていないが路線バスやスクールバスが通っている場合、学校と最寄りの鉄道駅が大きく離れている場合はバスで登下校する。
バス会社も学校近隣を通る路線は登下校の時間に合わせてバスの時刻・本数を調整し、学校の目の前を通る道路や学校敷地内・学校隣接地にバス停またはバスターミナルを設けていることがある。
地域により通学定期が設定されている高速バスもある。
鉄道
学校から自宅までが遠く、鉄道路線が通っている場合は鉄道で登下校する。中には新幹線で通学する者も。
島嶼部が中心だが、河川(渡し船)や海上を短絡するルートでも見られる。
自動車
学校から自宅までが遠く、公共交通機関が使いものにならない場合に利用。保護者が出勤の途上で送迎するか、自動車運転免許が取得できる18歳以上であれば自家用車を自分で運転し、学校近隣の駐車場に停める。
しかし学校まで自家用車で通学することを認めない学校も多い他、小学校では保護者による送迎も原則不可としているところが多い。
小学校で保護者による送迎が認められる例としては自宅と学校の間に人家がない区間が長い場合が挙げられる。
二輪車
16歳以上の高校生で原付(二輪車)通学する者もいる。しかし多くの学校が三ない運動の影響などで校則で原付免許取得を制限し、原付通学を認める要件も厳しいものになっている。

これらのどれか1つだけで通学する場合もあれば、複数の通学手段を組み合わせている者も多い。一例として、自宅から最寄り駅まで自転車、自宅最寄り駅から学校最寄り駅まで鉄道、学校最寄り駅から学校まで徒歩といった組み合わせがある。

公共交通機関を利用する場合、学校に申請して証明書を発行してもらう事で正規運賃より大幅に割引された運賃設定の通学定期券が購入できる。学校によっては学生証が通学定期券購入に必要な証明書を兼ねている事もある他、新年度には鉄道会社やバス会社の職員が学校を訪れ、通学定期券の出張販売を行うことがある。

所要時間・費用・距離[編集]

通学の所要時間は居所と学校の場所によってまちまちであり、学校の目の前に住んでいれば玄関を出て校門を通過するまで1分程度で済むが、居所と学校が大きく離れていると数時間を要する事もある。費用も距離に比例し、通学距離が長くなればなるほど費用も高くなる。
小学校は市区町村内に満遍なく設置されることが多いが中学校以上は設置数が減るため、上の学校に進むほど通学時間・距離は長くなっていく傾向がある。過疎地では小学校も自治体内の比較的栄えている場所に1箇所から数箇所程度の設置となる場所もあり、そういった場合は小学生でも長時間通学を余儀なくされる事がある。

授業が始まる始業時刻、授業が終わる終業時刻が決まっており、登校は始業時刻に間に合うように行う。概ね始業は午前8時台、終業は午後3時から4時台が多いが、学校・学年によって前後する。公共交通を利用して通学する子供の多い学校は学校最寄りに交通機関が到着する時刻に始業時刻を合わせ、終業時刻も交通機関が発車する時刻に合わせている
部活動のある学校では運動部を中心に始業のおよそ1時間ほど前から朝練習を行っており、朝練習のある部に所属している者はその時間に合わせて校門をくぐる。終業時刻後も部活動や委員会活動、補講会などがある場合、そちらに参加する者が帰宅の途につくのは終業時刻よりもずっと後、自宅に辿り着くのが日没前後になることが多い。委員会活動がなく、補講会もない、そして部活動とも無縁な帰宅部所属者や幽霊部員は終業後即帰宅の途につき、日没までに帰宅できる。