通学路
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通学路(つうがくろ)とは、各学校が定める児童・生徒の通学の安全確保と教育的環境維持のために指定する道路である。俗に自宅や下宿先から学校へ通る道のことも通学路と呼ぶ。
概要[編集]
学校保健法第2条に
学校においては、児童生徒等の保健、安全等に関する事項について計画を立て、これを実施しなければならない
と定めがあり、これが通学路の法的根拠となっている。
通学路は各学校で決定し、それを地域の教育委員会が承認する。承認された通学路であれば学校や地域から道路管理者や警察に要望を出すことで一時停止標識などの整備、時間帯指定の車両通行禁止などの規制が行われやすくなる。
担任教師の家庭訪問は受け持つ児童・生徒の学校での様子を保護者に報告するだけでなく、通学路内にある危険箇所を把握する役割も持たせられている。
通学路は原則学校まで安全に辿り着けるルートが指定される。安全なルートとは歩道が整備されている、横断する箇所に歩道橋または信号機がある、自動車の通行量が少ないなどの条件を満たす道路である。
学校まで最短距離であっても、ルート上に危険が存在する場合その道路は通学路に指定されない。
児童・生徒は学校が定める通学路を通って登下校することが校則に定められ、指定の通学路ではない道を通った方が近い場合でも指定の通学路を通る事が求められる。特に小学校で集団登下校を行っておらず、各々で登下校している場合、通学路ではない近道を通って登下校している様子を他の児童から教師に密告されて説諭を受けたり、帰りの学級会での吊し上げ材料にされたりする。