朝夕にしか列車が来ない駅

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

朝夕にしか列車が来ない駅は、いわば日中時間帯の停車列車が皆無な駅のこと。

概要[編集]

元来、朝夕のほうが列車の需要があり、日中時間帯は本数が減るのが当たり前である。その極限が、日中時間帯に列車が全く設定されないパターンで、主に以下のような条件が該当する。

  1. 工場の最寄り駅で、その工場の勤務客しか乗降しない。
  2. 路線自体は特急街道だが、普通列車が朝夕に集中し、日中は特急のみしか運転しない。
  3. 通学需要しか見込めず、朝の登校時間と夕方の下校時間しか乗降がない[注 1]
  4. バスの場合は逆に、役所訪問など日中の需要がダイヤに影響することが多い。日中は昼間需要を拾うルート、朝夕は短絡ルートとなる場合、短絡ルートは朝夕にしかバスが来なくなる(芝崎バス停など)。

ここでは、2023年3月時点で、主に10 - 15時台の間に列車が全く停車しないが、9時台以前と16時以降に必ず列車が来る駅を扱う。

一例[編集]

留萌本線 北秩父別駅
石狩沼田 - 留萌間が廃止されても通過駅として唯一残された。
山田線 区界駅
  • 朝の宮古方面最終 - 7時22分(しかも始発)
  • 夕の宮古方面最初 - 18時41分(しかも最終)
  • 朝の盛岡方面最終 - 8時33分(しかも始発)
  • 夕の盛岡方面最初 - 17時33分
快速リアス通過駅の1つ。かつて宮古方面は夕方にしか列車がなかった。松草駅も同様。
常磐緩行線 取手駅
  • 朝の向ヶ丘遊園方面最終 - 8時18分
  • 夕の代々木上原方面最初 - 18時08分
土日に至っては列車が全く来ず、平日朝夕以外については常磐快速線の列車に誘導されることになる。同線の天王台駅も同様。
日豊本線 上岡駅
  • 朝の重岡方面最終 - 6時23分(延岡行き)
  • 朝の佐伯方面最終 - 7時14分
  • 夕の重岡方面最初 - 17時36分
  • 夕の佐伯方面最初 - 18時48分(大分行き)
言わずと知れた宗太郎峠越えの普通列車で、重岡以北でも1日3往復しかない。下りの重岡以南は朝の1本のみで、上りは2本存在するものの、日中時間帯はゼロである。
羽越本線 桂根駅
  • 朝の秋田方面最終 - 7時36分
  • 夕の秋田方面最初 - 18時09分
  • 朝の酒田方面最終 - 7時02分
  • 夕の酒田方面最初 - 17時22分
特急いなほを含め、通過列車多数で、朝夕にしか普通列車は停まらない。
鶴見線 大川駅
  • 朝の鶴見方面最終 - 8時51分
  • 夕の鶴見方面最初 - 17時29分
沿線の工場勤務の人向けに運転されている列車。土日の朝最終、夕最初は8時22分、18時14分とかなり後になる。
名鉄築港線 東名古屋港駅
  • 朝の大江方面最終 - 8時33分
  • 夕の大江方面最初 - 16時50分
同様に、工場勤務の人向けに運転されている列車のため、日中は全く運転されない。
JR和田岬線 和田岬駅
  • 朝の兵庫方面最終 - 9時25分
  • 夕の兵庫方面最初 - 16時49分
同様に、工場勤務の人向けに運転されている列車。土曜日は朝夕の最終・最初がそれぞれ1本前・1本後になり、日曜休日に至っては7時29分と17時26分しか運転されない。
JR小野田線 長門本山駅
  • 朝の宇部新川方面最終 - 7時35分
  • 夕の宇部新川方面最終 - 18時37分(しかも最終)
あまりにも乗客が少なく、雀田 - 長門本山間は朝2往復、夕1往復しか運転されない。

停車列車が上下4本未満の例[編集]

この一覧は永遠に未完成です この節にある一覧は網羅性がないため永遠に未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!

宗谷本線 筬島駅
  • 日中時間帯の停車列車・稚内方面 - なし
  • 日中時間帯の停車列車・名寄方面 - 12時59分のみ
特急列車が日中に固まり、名寄以北の普通列車は日中時間帯上下1 - 2本となる。
石北本線 西留辺蘂駅
  • 日中時間帯の停車列車・網走方面 - 13時56分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・遠軽方面 - 12時09分(しかも始発)、14時09分のみ
遠軽 - 北見間で唯一の特急・特快きたみ通過駅。当駅始発の列車は朝と夜に設定される。
石北本線 瀬戸瀬駅
  • 日中時間帯の停車列車・遠軽方面 - 12時28分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・旭川方面 - 13時39分のみ(しかも始発)
白滝 - 遠軽間で唯一の特急・特快きたみ通過駅。特急を含めた列車の本数自体が少ない。
日高本線 鵡川駅
  • 日中時間帯の停車列車・苫小牧方面 - 11時11分、13時06分、15時16分のみ
終着駅のためリスト入り。
石勝線 川端駅
  • 日中時間帯の停車列車・新夕張方面 - 11時51分のみ(しかも始発)
  • 日中時間帯の停車列車・千歳方面 - 12時59分のみ
最終列車の早さでも際立つが、本数自体も少ない。
室蘭本線 志文駅
  • 日中時間帯の停車列車・岩見沢方面 - 14時43分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・苫小牧方面 - 12時52分、15時13分のみ
苫小牧 - 岩見沢間には1日7往復の設定となる。
室蘭本線 小幌駅
  • 日中時間帯の停車列車・長万部方面 - 15時06分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・東室蘭方面 - 15時50分のみ(しかも始発)
言わずと知れた、通過列車多数の秘境駅。朝方に長万部方面の列車が1本だけ存在する。
函館本線 二股駅
  • 日中時間帯の停車列車・倶知安方面 - 13時38分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・長万部方面 - 14時03分のみ
山線区間のうち、特に長万部 - 蘭越間の本数は1日4.5往復しか設定されない。
函館本線 石倉駅
  • 日中時間帯の停車列車・長万部方面 - 10時14分、14時02分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・函館方面 - 14時35分のみ
海線区間のうち、森 - 長万部間の普通列車は1日6往復しか設定されない。
大湊線 北野辺地駅
  • 日中時間帯の停車列車・大湊方面 - 13時04分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・野辺地方面 - 15時10分のみ
これ以外にも、すべての快速しもきた通過駅が該当。
五能線 大間越駅
  • 日中時間帯の停車列車・弘前方面 - 11時58分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・東能代方面 - 15時22分のみ
五能線の大半の区間における、快速リゾートしらかみ通過駅がほぼすべて該当。乗り継ぎ前提以外の区間列車は朝夕に偏る。
奥羽本線 糠沢駅
  • 日中時間帯の停車列車・弘前方面 - 15時10分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・秋田方面 - 14時30分、15時48分のみ
秋田 - 大館間において、当駅のみ普通列車の一部が通過する。なお、普通列車自体は日中1 - 2時間に1本確保されている。
田沢湖線 赤渕駅
  • 日中時間帯の停車列車・大曲方面 - 15時01分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・盛岡方面 - 13時37分のみ
普通列車僅少区間に位置し、折り返し列車が存在する駅。隣の田沢湖駅も、秋田新幹線を含めない場合は同様となる。
羽越本線 折渡駅
  • 日中時間帯の停車列車・秋田方面 - 10時59分、13時42分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・酒田方面 - 12時46分のみ
日中だけでなく朝夕も停車列車は少数で、特急いなほを含め通過列車の方が多い。
羽越本線 女鹿駅
  • 日中時間帯の停車列車・秋田方面 - 12時53分のみ(しかも始発)
  • 日中時間帯の停車列車・酒田方面 - なし(7時07分最終)
停車列車は朝の酒田方面と夕方の秋田方面に偏っており、遊佐、酒田方面への通学需要対応時間のみの停車と推察される。なお、区間内の特急いなほもすべて通過する。
北上線 小松川駅
  • 日中時間帯の停車列車・横手方面 - なし
  • 日中時間帯の停車列車・北上方面 - 14時28分のみ
北上線で唯一の快速通過駅。横手方面は日中時間帯に快速が集中し、朝夕にしか普通列車は来ない。
磐越東線 夏井駅
  • 日中時間帯の停車列車・郡山方面 - 14時11分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・いわき方面 - 14時20分のみ
小川郷 - 小野新町では1日6往復しか設定されず、全線通し列車は5往復のみである。
磐越西線 会津豊川駅
  • 日中時間帯の停車列車・喜多方方面 - 10時08分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・会津若松方面 - 12時37分のみ
国鉄時代から、会津豊川、姥堂、笈川、堂島の各駅の停車列車を絞った通過運転が行われている。なお、会津乗合自動車が日中もバスを走らせているため、沿線交通は意外と不便でない。
只見線 薮神駅
  • 日中時間帯の停車列車・会津若松方面 - 13時18分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・小出方面 - 10時35分のみ
全線にわたって日中時間帯は3時間以上列車間隔が空き、小出 - 会津川口間に至っては、7時間程度列車が来ない時間帯がある。
野岩鉄道 男鹿高原駅
  • 日中時間帯の停車列車・会津高原尾瀬口方面 - 15時44分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・鬼怒川温泉方面 - 10時05分のみ
すべての特急・快速が通過してしまう駅。2022年3月以降の普通列車減便で利便性が極めて悪くなった。
上越線 湯檜曽駅
  • 日中時間帯の普通列車・長岡方面 - 13時37分のみ
  • 日中時間帯の普通列車・水上方面 - 12時51分、15時43分のみ
言わずと知れた上越国境区間。夏場以外の土休日にはこの他に1往復追加で日中の列車が設定される。
大井川鐵道井川線 井川駅
  • 日中時間帯の停車列車・千頭方面 - 12時20分(しかも始発)、14時00分(しかも最終)のみ
終着駅のためリスト入り。観光路線かつ大井川本線の復旧遅れに伴い、1日2往復しか運転されない。
高山本線 杉崎駅
  • 日中時間帯の停車列車・猪谷方面 - 10時01分、12時26分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・高山方面 - 12時09分のみ
ごく僅かな時間差で当駅のみリスト入り。飛騨古川 - 越中八尾間では日中の普通列車が3 - 4時間程度空く。
東海道本線 美濃赤坂駅
  • 日中時間帯の停車列車・大垣方面 - 10時53分、13時12分のみ
終着駅のためリスト入り。石灰石輸送がメインの当路線は日中時間帯3時間に1本程度しか来ず、やや離れた養老鉄道のほうが利便性が良い。
名松線 伊勢奥津駅
  • 日中時間帯の停車列車・松阪方面 - 11時30分、13時06分、15時08分のみ
終着駅のためリスト入り。終日1時間半 - 2時間半に1本程度しか確保されず、地上設備の関係でこれ以上の増発ができないため、常に廃線すれすれを辿っている。
芸備線 布原駅
  • 日中時間帯の停車列車・備後落合方面 - 13時07分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・新見方面 - 15時56分のみ
言わずと知れた芸備線の営業係数5桁区間の駅の1つ。三次以東では本数が極端に減るが、朝夕に列車が集中していないだけまだマシと言えよう。
福塩線 上下駅
  • 日中時間帯の停車列車・府中方面 - 15時47分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・三次方面 - 15時45分のみ
福塩線では、一部の日には日中時間帯に1往復増発されるが、通常ダイヤでは日中時間帯の運用が上下いずれかまたは両方が1本ずつとなる。
小野田線 目出駅
  • 日中時間帯の停車列車・小野田方面 - 13時32分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・宇部新川方面 - 10時20分、13時48分のみ
ごく僅かな時間差で当駅と南中川駅は10 - 15時台に3本しか来ない。
土讃線 坪尻駅
  • 日中時間帯の停車列車・阿波池田方面 - 12時33分(しかも始発)、14時54分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・多度津方面 - 13時52分のみ
本数自体が少ないが、逆に日中時間帯に列車が集中している例。なお、琴平 - 佃・阿波池田間の、当駅以外の特急通過駅も日中は徳島線方面を除くとこの3本しか列車がない。
土讃線 新改駅
  • 日中時間帯の停車列車・土佐山田方面 - 15時33分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・琴平方面 - 13時53分のみ
日中は2往復存在するが、坪尻より日中時間帯の利便性は悪い。
土讃線 土佐新荘駅
  • 日中時間帯の停車列車・窪川方面 - 13時15分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・高知方面 - 13時41分のみ
須崎 - 窪川間では朝夕それぞれ1.5往復、日中1往復、夜間1往復のみで、それ以外の時間帯は特急しか来ない。
高徳線 讃岐相生駅
  • 日中時間帯の停車列車・徳島方面 - 13時04分のみ
  • 日中時間帯の停車列車・高松方面 - 13時31分のみ
日中時間帯の普通列車は引田止まり・板野止まりが殆どで、かつ区間内の特急うずしおはすべて通過する。阿波大宮駅も同様。

関連項目[編集]

  • 最終列車の早い駅一覧
  • 始発列車の遅い駅一覧
  • 上呂駅 - 当駅で通過待ちを行う列車が存在するため、23年3月のダイヤ改正まではリスト入りしていた。
  • 日中線 - 廃線直前は1日3往復のみで、日中を走らない日中線というあだ名もついていた。
  • 椋岡駅 - 2006年に廃駅となる直前は日中の普通列車は全て通過し、朝夕も普通列車毎時4往復中1往復しか停車しなかった。

[編集]

  1. この場合、定期考査実施に対応して日中に停車することがある。


移動手段の情報 日本横断RTA / 都市間移動最速選手権 / 旅人が避けたい鉄道車両の一覧 / 最終列車の早い駅一覧 / 始発列車の遅い駅一覧 / 朝夕にしか列車が来ない駅 / 特急型車両で運行される普通列車
宿泊情報 地域別最安宿泊選手権
おみやげ 日本全国の銘菓
それ以外 賢島駅 (時刻表・帰り方を記載)