幽霊部員

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幽霊部員(ゆうれいぶいん)とは、ある団体に所属していながら、その団体の活動に継続して参加していない構成員を指すもの。一般には学校部活動におけるそれを指すことが多い。普段は活動に参加しているが、所用を優先して参加しない日が時々ある場合は幽霊部員とは言わない。

概要[編集]

部活動において、その部に在籍はしているが、殆ど或いは全く顔を出さない部員のこと。幽霊のように姿が見えない部員だから幽霊部員と呼ぶ。なお、部活の部長の場合は幽霊部長となる。まぁ部長が幽霊になったら部の存続が危ぶまれますが。

幽霊部員が発生する原因として主に

  1. 部内での人間関係悪化
  2. 部内での競争に敗北
  3. 辞める旨を言い出せない
  4. 名義貸し
  5. 部活強制
  6. 肩書欲しさ
  7. 何となく興味がなくなった

の7つが挙げられる。

1.が幽霊部員発生の理由としては最も多く、同級生・先輩・後輩・顧問などとの人間関係上のトラブルが発生し、活動からフェードアウトする事によって誕生する。活動中に触法行為などの問題行動を起こし、実質的な追放や謹慎処分の末に幽霊部員となることもあるが、こちらの方はそうそうあってはたまらないレアケースである。

2.は運動部に多く見られる。公式戦に選手として出場できる枠は団体競技・個人競技問わず限られており、部員の人数が多いと必然的に競争が激しくなる。その競争に敗れてモチベーションが急降下し、活動からフェードアウトすることによって幽霊部員となる。なお幽霊部員にならずに退部届を提出し、似た競技の部に転向する例も少なくない。(例:硬式野球部から軟式野球部またはソフトボール部

3.は退部の意思はあるが、辞めることが体面やプライド、周囲の環境などから言い出せず、足が遠のいた末のパターン。人間関係の悪化や肩書を失うリスク、将来の復帰のことも考えて籍だけ残しておく事も理由としてあげられる。

4.は特定の部や団体に頼まれてメンバーになった場合。存続のための人数の水増し、人数の帳尻合わせのためだけに入部を頼まれ、活動を求められない事から幽霊部員となりやすい。

5.は学校が部活動所属を強制&退部不可という環境だと3.と4.の合せ技で幽霊部員となる事例が発生する。このような環境の学校では余程か神経が図太くない限り帰宅部になることができず、とりあえずどこかに所属だけしておいて幽霊部員になって消えるしか方法が存在しない。
しかし中学校を中心に幽霊部員を認めない所が多く、その環境で幽霊部員になろうとすると顧問教員だけに留まらず、担任教師や学年主任などからも部活に参加するよう何度も勧告を受けることとなる。

6.は部に所属していたという実績だけが欲しくて入部し、活動しないというもの。進学・就職においてウケがいいとされる運動部に籍だけ置く者はこのパターンとされる。

7.は複数の部活動をかけ持っている人に多い[注 1]。メインで活動する部活動に専念し、興味がなくなった部でフェードアウトするパターン。

幽霊部員対策に熱心な学校ではある一定周期で所属部の更新手続きを行い、幽霊になってしまった部員を強制的に排除する。また幽霊部員そのものを認めず学級担任、顧問、学年主任などの教員パワハラモラハラまがいの方法を用いてまで部活に参加しない生徒に対して部に来るよう勧告を促す事例もある。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 学校の部活動管理がしっかりした公立中学校では不可能な場合もあるが、高校や大学、私立中学ではかけ持ちを認める学校も多い。また、校外でのスポーツや文化的活動を主体としながら、体面上学校公認の部活動に所属するケースもある。