朝比奈信良

朝比奈 信良（あさひな のぶよし、? - 天正10年（1582年））は、戦国時代の武将。甲斐武田家の家臣。父は朝比奈信置で嫡子。兄弟に元永、宗利、信清。正室は甲斐武田氏の譜代家老である跡部勝資の娘。子に良保。官途は三郎右兵衛尉、右兵衛大夫。

生涯

諱の「信」は甲斐武田家の通字を与えられたもので、天正3年（1575年）に朝比奈氏の嫡流である泰茂から名跡を譲られている。

『家忠日記』によると天正8年（1580年）に父と共に駿河持船城に在番する。

天正9年（1581年）に父から家督を譲られ、官途を右兵衛大夫を称した。

『甲乱記』によると天正10年（1582年）2月から織田信長・徳川家康連合軍による武田征伐が開始され、2月に信良は父と共に持船城を放棄して敗走したが、甲斐武田家滅亡後に信長により信濃諏訪において処刑されたという。

遺児の良保は信良の没年に誕生しており、跡部勝資の弟・昌秀の養子となって養育され、後に勝資の孫娘（和田信業の娘）を娶っている。

参考文献

• 柴辻俊六・平山優 『武田勝頼のすべて』（新人物往来社、2007年） ISBN 978-4-404-03424-3
• 柴辻俊六 編 『武田信玄大事典』（新人物往来社、2000年）ISBN 4-404-02874-1