甲乱記(こうらんき)とは、天正10年(1582年)に織田信長・徳川家康連合軍による武田征伐において、武田勝頼・信勝父子をはじめとした甲斐武田氏が戦国大名としては滅亡する際の情況を記した軍記物語である。著者に関しては武田氏の旧臣・春日昌之とされているが確証は無い。成立年代は遅くとも江戸時代前期の正保3年(1646年)以前には成立していたものと見られ、一説には武田氏滅亡の直後の成立とする説もある。