新進党

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新進党(しんしんとう)は、1994年から1997年まで日本に存在した政党である。

概要[編集]

戦後では自由民主党に次ぐ2番目、平成では最初の野合政党。1994年、社会民主党・自由民主党・新党さきがけの連立政権であった村山政権下で、当時の日本共産党を除く全ての野党が合流して結党された。しかし、自民党と異なり、結束を続けることができず、3年で解党に至った。分裂した党の多くはその後、戦後3番目の野合政党、民主党の結党に参加した。

結党に参加した党[編集]

新生党
自由民主党主流派の経世会から分裂した党。代表は羽田孜で、小沢一郎石破茂も所属していた。
自由改革連合
自由民主党から分裂した4党、改革の会新党みらい高志会自由党が合併して成立した。代表は海部俊樹で、鹿野道彦高市早苗も所属していた。
民社党
日本社会党から分裂した党。代表は米沢隆
公明新党
公明党のうち、衆議院議員と1995年改選の参議院議員から構成。代表は石田幸四郎
日本新党
平成の新勢力。代表は細川護熙で、小池百合子も所属していた。

歴代党首[編集]

1.海部俊樹(1994年12月~1995年12月)
2.小沢一郎(1995年12月~1997年12月)

選挙結果[編集]

衆議院[編集]

選挙名 議席数 党首 備考
第41回衆議院議員総選挙 1996年 156/500 小沢一郎

参議院[編集]

選挙名 議席数 党首 備考
第17回参議院議員通常選挙 1995年 57/252 海部俊樹

分裂後の後身[編集]

自由党
1998年1月設立。旧新生党・自由改革連合・日本新党系。代表は小沢一郎。保守色が強く、当時は「自民党より右寄りの党」と言われていた。その後分裂し、それぞれ自民党・民主党に合併した。二階俊博ら自民党移籍組は二階派として存続している。小沢一郎ら民主党移籍組はこれまでと逆で左派色を強め、民主党の中でも左寄りの勢力となり、紆余曲折を経て現在は立憲民主党の小沢グループとなっている。
国民の声
1998年1月設立。旧自由改革連合系。代表は鹿野道彦。結党後すぐ、新民主党の結党に参加して消滅。
改革クラブ
1998年1月設立。旧新生党系。代表は小沢辰男。弱小勢力ですぐに消滅し、党員は自由民主党民主党に移籍した。
新党友愛
1998年1月設立。旧民社党系。代表は中野寛成。結党後すぐ、新民主党の結党に参加して消滅。現在の国民民主党の前身。
新党平和
1998年1月設立。旧公明党系(衆議院)。代表は神崎武法。後に公明党と合併し、以降自民党の連立に入り第二与党となる。
黎明クラブ
1998年1月設立。旧公明党系(参議院)。代表は白浜一良。結党後すぐ、旧公明党と合併して、新公明党となり、以降自民党の連立に入り第二与党となる。
太陽党
1996年12月に新進党離脱。旧新生党系。代表は羽田孜。後に、新民主党の結党に参加して消滅。
フロムファイブ
1997年12月に新進党離脱。旧日本新党系。代表は細川護熙。後に、新民主党の結党に参加して消滅。

脚注[編集]

外部リンク[編集]