崩落事故
崩落事故 (ほうらくじこ)とは、土石流や雪崩によって発生した土木構造物や建築物が破壊される事故である。住民の生命や財産を失うことも多い。
概要[編集]
集中豪雨や豪雪によって標高の高い場所の雪や雨が染み込んで軟らかくなった土が岩石を巻き込んで落下すると大きなエネルギーとなる。
実例[編集]
飛騨川バス転落事故[編集]
1968年8月17日、国道41号で2台のバスが大崩落に巻き込まれ、数百人の見ている前で飛騨川に転落し、104人が死亡した。当時毎日新聞の新聞記者だった種村直樹がスクープした。
大崩海岸落石シェッドの崩壊[編集]
1971年7月5日、静岡県の国道150号 (現、静岡県道416号静岡焼津線)の大崩海岸で大崩落が発生し、鉄製の落石シェッドを押しつぶし、通行中の自動車が押しつぶされた。(外部サイト、脚注を参照)。[1]
越前海岸岩盤崩落事故[編集]
1989年7月16日、福井県越前町の国道305号で2000トンの岩盤崩落がスノーシェッドを破壊し、走行中のマイクロバスが巻き込まれて15人が死亡した。
詳細は「越前海岸岩盤崩落事故」を参照
北海道豊浜トンネル崩落事故[編集]
1996年2月10日、北海道積丹半島の国道229号の豊浜トンネル (延長1086m)の西側出口で、高さ65m、幅40mの岩盤 (推定50000トン)が崩壊した。出口の巻きだし部分の延長46mの鉄製落石シェッドが崩壊して路線バスと乗用車が巻き込まれて20人が死亡した。
高山本線落石脱線事故[編集]
1996年6月25日21時20分頃、岐阜県下呂町三原の高山本線下呂駅と焼石駅の間にある三原トンネル出口付近の線路上に、集中豪雨による落石事故があり高さ2.5mもの石が線路をふさいだ。そこへ特別急行列車が進行してきて落石に乗り上げた。車両は2両が脱線しただけで、樹木に引っかかったために河川への転落は免れたが17名の負傷者を出した。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
山さ行がねが:静岡県道416号静岡焼津線 - 波浪によって破壊された道路を紹介している。