大東町 (島根県)
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大東町(だいとうちょう)は、かつて島根県大原郡にあった町である。2004年に地方自治体としては消滅し、現在は雲南市の一部として市内に大東町の町名を残している。
概要[編集]
平成16年(2004年)11月1日、加茂町・木次町・飯石郡三刀屋町・掛合町・吉田村と合併して雲南市が発足したことにより、地方自治体としての大東町は廃止された。
旧町域の大部分は山地であり、その中間を流れる斐伊川の支流である赤川の流域にわずかな盆地がある。主要産業は農業であり、稲作を中心として茶や果樹の栽培も行なわれている。一方で肉用牛・乳用牛・養鶏などの畜産も盛んに行なわれている。また豊富な山林資源を背景に林業も行なわれている。
赤川上流にある海潮温泉は静かな保養温泉として湯治客に親しまれ、国の天然記念物に指定されている海潮のカツラや須我神社、桜と躑躅の名所である丸子山公園などもあり、赤川に生息する赤川蛍でも知られている。昭和63年(1988年)より近郊の6市町村による「鉄の道文化圏」形成事業がスタートし、大東町は「和歌発祥の地」として「すがすが詩歌村」構想を起こし、劇場と演劇博物館を備えた古代鉄歌謡館を平成3年(1991年)にオープンさせた。
歴史的には中世に大原郡の東荘として発展し、赤川を利用した高瀬舟の舟運によって物資の集散が盛んな場所にあり、明治大正期には郡役所が置かれていた。
雲南市発足前の大東町は、昭和26年(1951年)4月に旧大東町と阿用村・佐世村・幡屋村・春殖村の4村が合併して成立。昭和31年(1956年)1月に海潮村を編入した。