伊部晴美
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伊部 晴美 | |
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生誕 | 1933年12月14日 |
出身地 | 日本 東京都台東区 |
死没 | 1996年 |
ジャンル | 劇伴 歌謡曲 |
職業 | 作曲家 ギタリスト |
担当楽器 | ギター |
伊部 晴美(いべ はるみ[1]、1933年〈昭和8年〉12月14日[1][2][注釈 1] - 1996年〈平成8年〉[1])は、日本の作曲家[4][1]、編曲家、ギタリスト[4][1]。
東京都台東区出身[3][2]。東洋音楽学校中退[4]。日本ギター演奏家協会副会長を歴任し、ギター音楽界にも貢献した[4]。
略歴[編集]
父は福井県出身[2]。生地問屋『伊部商店』の三男として誕生[2]。1946年(昭和21年)2月、古賀政男の門下生となりギターを学び、歌謡曲作曲家を志す[2]。その傍ら酒井富士夫、国藤和枝にスパニッシュギターを習う[2]。1949年(昭和24年)、アンダルシアギター四重奏団に参加[2]。1951年(昭和26年)、長谷川米子楽団に加入しジャズギタリストとしてデビュー[5][2]。ギター音楽に限らない作曲・編曲の仕事にも早くから興味を持つ[1]。1953年(昭和28年)、東京温泉にてファイブ・コインズを結成[2]。1955年(昭和30年)、フォア・フレッシュメンを結成[2]。1957年(昭和32年)10月、ベル・シックスを編成[2]。1958年(昭和33年)2月、キングレコードと専属アーティスト契約[2]。映画出演演奏作品には『黒い花粉』、『感傷夫人』など[2]。1954年(昭和29年)頃より現代音楽演奏にも参加しており、現代音楽祭や映画音楽にも参加している[2]。黛敏郎のアシスタントを経て作曲家として独立[5]。作曲担当映画は約200本[1]。
作品[編集]
映画[編集]
- 生きていた野良犬(1961年)
- 用心棒稼業(1961年)
- 背広姿の渡り鳥(1961年)
- 七人の挑戦者(1961年)
- 太陽、海を染めるとき(1961年)
- 太陽は狂ってる(1961年)
- 暗黒街の静かな男(1961年)
- 嵐を突っ切るジェット機(1961年)
- ママ恋人がほしいの(1961年)
- ずらり俺たちゃ用心棒(1961年)
- メキシコ無宿(1962年)
- 男と男の生きる街(1962年)
- 雲に向かって起つ(1962年)
- ハイティーンやくざ(1962年)
- 遥かなる国の歌(1962年)
- 太陽と星(1962年)
- 宝石泥棒(1962年)
- 危いことなら銭になる(1962年)
- 花と竜(1962年)
- 探偵事務所23 くたばれ悪党ども(1963年)
- 空の下遠い夢(1963年)
- 俺の背中に陽が当る(1963年)
- 太陽への脱出(1963年)
- 赤い靴とろくでなし(1963年)
- わたしを深く埋めて(1963年)
- 夜霧のブルース(1963年)
- 女弥次喜多 タッチ旅行(1963年)
- 温泉女中(1963年)
- 霧子のタンゴ(1963年)
- 女が愛して憎むとき(1963年)
- 狼の王子(1963年)
- わが恐喝の人生(1963年)
- 学園広場(1963年)
- 霧に消えた人(1963年)
- 赤いハンカチ(1964年)
- 殺られる前に殺れ(1964年)
- 駈けだし刑事(1964年)
- 美しい十代(1964年)
- 人生劇場(1964年)
- 無頼無法の徒 さぶ(1964年)
- 花嫁は十五才(1964年)
- 河内ぞろ どけち虫(1964年)
- 太陽西から昇る(1964年)
- 悪女(1964年)
- 人間に賭けるな(1964年)
- 殺人者を消せ(1964年)
- 刑事(1964年)
- 河内ぞろ 喧嘩軍鶏(1964年)
- 幸せなら手をたたこう(1964年)
- 黒い海峡(1964年)
- 愛しながらの別れ(1965年)
- 落葉の炎(1965年)
- 河内ぞろ あばれ凧(1965年)
- 青春前期 青い果実(1965年)
- 命しらずのろくでなし(1965年)
- 暗黒街仁義(1965年)
- 復讐の牙(1965年)
- 青春とはなんだ(1965年)
- 黒い賭博師(1965年)
- 明日は咲こう花咲こう(1965年)
- 血と海(1965年)
- 黒い誘惑(1965年)
- 黒い賭博師 ダイスで殺せ(1965年)
- 野郎に国境はない(1965年)
- 結婚相談(1965年)
- マカオの竜(1965年)
- 赤い谷間の決斗(1965年)
- 黒い賭博師 悪魔の左手(1966年)
- 青春ア・ゴーゴー(1966年)
- 日本仁侠伝 血祭り喧嘩状(1966年)
- 青春大統領(1966年)
- 放浪のうた(1966年)
- 夜のバラを消せ(1966年)
- 帰らざる波止場(1966年)
- 殺るかやられるか(1966年)
- 殺人者(1966年)
- 栄光への挑戦(1966年)
- 暗黒航路(1966年)
- 嵐を呼ぶ男(1966年)
- 拳銃は俺のパスポート(1967年)
- 星よ嘆くな 勝利の男(1967年)
- 夜霧よ今夜も有難う(1967年)
- 燃える雲(1967年)
- 反逆(1967年)
- 颱風とざくろ(1967年)
- 血斗(1967年)
- 忍びの卍(1968年)[6]
- 獄中の顔役(1968年)
- 大幹部 無頼(1968年)
- わが命の唄 艶歌(1968年)
- 無頼非情(1968年)
- 命かれても(1968年)
- 無頼 人斬り五郎(1968年)
- (秘)女子大生 妊娠中絶(1969年)
- 性犯罪法入門(1969年)
- 嵐の勇者たち(1969年)
- 夜の歌謡シリーズ 長崎ブルース(1969年)
- ダンプ・ヒップ・バンプ くたばれ野郎ども(1969年)
- 大幹部 殴り込み(1969年)
- 傷害恐喝 前科十三犯(1969年)
- ヤングパワー・シリーズ 新宿番外地(1969年)
- やくざ番外地 抹殺(1969年)
- ヤングパワー・シリーズ 大学番外地(1969年)
- 栄光への反逆(1970年)
- 高校生番長(1970年)
- 十代の妊娠(1970年)
- 高校生ブルース(1970年)
- 高校生番長 棒立てあそび(1970年)
- 高校生番長 深夜放送(1970年)
- 新・高校生ブルース(1970年)
- 高校生心中 純愛(1971年)
- モナリザお京(1971年)
- 夜の診察室(1971年)
- さらば掟(1971年)
- さすらいの情事(1972年)
- 闇に浮かぶ白い肌(1972年)
- 昭和極道史(1972年)
- エロ将軍と二十一人の愛妾(1972年)
- エデンの海(1976年)
- 続・人間革命(1976年)
- やくざ戦争 日本の首領(1977年)
- ゴルゴ13 九竜の首(1977年)
- 日本海大海戦 海ゆかば(1983年)
- エル・オー・ヴィ・愛・N・G(1983年)
- 零戦燃ゆ(1984年)
- 最後の博徒(1985年)
テレビ[編集]
- 0の眼(1963年 - 1964年、日本教育テレビ)
- 孤独の賭け(1963年 - 1964年、日本教育テレビ)
- 悪魔のようなすてきな奴(1964年 - 1965年、日本教育テレビ)
- 悪の紋章(1965年 - 1966年、日本教育テレビ)
- 嵐のなかでさよなら(1966年、日本教育テレビ)
- 愛妻くん第1回「男らしさ」(1966年、TBSテレビ)
- 白い巨塔(1967年、日本教育テレビ)
- かあちゃんは本日休業(1967年、日本テレビ放送網)
- 愛妻くんこんばんは第20回「こちら奥様ガイド中」(1968年、TBSテレビ)
- 人形佐七捕物帳(1971年、日本教育テレビ)
- ザ・ガードマン(1971年、TBSテレビ)
- シークレット部隊(1972年、TBSテレビ)
- 人妻恐怖 地獄道路(1973年、TBSテレビ・MBSテレビ)
- 大都会(1976年、日本テレビ放送網)
- 野望(1977年、テレビ朝日)
- 球形の荒野(1978年、フジテレビジョン)
- 夜の大捜査網 脱出(1978年、テレビ朝日)
- あすなろの詩(1978年 - 1979年、日本テレビ放送網)
- 魔女伝説(1979年、フジテレビジョン)
- 江戸の牙(1979年 - 1980年、テレビ朝日)
- 艶やかな罠(1980年、テレビ朝日)
- 彩の女(1980年 - 1981年、フジテレビジョン)
- 陳舜臣の神獣の爪(1980年、テレビ朝日)
- 暁に斬る!(1982年 - 1983年、関西テレビ放送・フジテレビジョン)
- ハローオックン!(1983年、テレビ朝日)
- 花咲け花子II(1983年 - 1984年、日本テレビ放送網)
- 名奉行遠山の金さん(1988年 - 1995年、テレビ朝日)
アニメ[編集]
- まんがふるさと昔話(1976年、TBSテレビ)
- まんが世界昔ばなし(1976年 - 1979年、TBSテレビ)
- まんがはじめて物語シリーズ(1978年 - 1991年、TBSテレビ)
- まんがはじめて物語(1978年 - 1984年)
- まんがどうして物語(1984年 - 1986年)
- まんがなるほど物語(1986年 - 1988年)
- 新まんがなるほど物語(1988年 - 1989年)
- まんがはじめて面白塾(1989年 - 1991年)
- 金髪のジェニー(1979年、東京12チャンネル)
- さすらいの少女ネル(1979年 - 1980年、東京12チャンネル)
- イーグルサム(1983年 - 1984年、TBSテレビ)
シングル[編集]
- ギター・スクリーン・ムード(第2集)
アルバム[編集]
- ギター・クリスマス・アルバム ホワイト・クリスマス(1966年)
- 伊部晴美のゴールデン・ギターシリーズ
- また逢う日まで(1971年)
- ギター・ムード 上海の街角で
- ギター・ムードのすべて
- ゴールデン・ギター・スクリーン・テーマ 禁じられた遊び
- ゴールデン・ギター 歌の祭典
- 不滅の演歌ベスト18 浮草の宿
- ラ・ノヴィア
- 魅せられしギター
- 影を慕いて ギター、なつかしのメロディー
- GUITAR CONTINENTAL TANGO
楽曲[編集]
- 青山ミチ
- ミッチー音頭(作曲)
- 恋のピーラッタ(編曲)
- ワッペンルックでレッツゴー(作曲・編曲)
- 石原裕次郎
- 骨(作曲)
- 雲に向かって起つ(作曲)
- 男と男の生きる街(作曲・編曲)
- 遠藤賢司
- エンケンのミッチー音頭(作曲)
- 大西ユカリと新世界
- 新ミッチー音頭(作曲)
- 大原武
- 風と海と恋(編曲)
- 叶修二
- スパイ・キャッチャー(作曲・編曲)
- 園まり
- 銀座のキューピット(作曲)
- ふるさとの唄(作曲・編曲)
- テレサ・テン
- まごころ(編曲)
- もう泣かないわ(編曲)
- 西田佐知子
- メリケン・ブルース(作曲)
- 通り過ぎた恋(作曲・編曲)
- 原耕二
- おさらば港の赤い灯よ(編曲)
- 山内賢
- 復讐の唄(作曲)
- 渡哲也
- 妹へ(作曲)
書籍[編集]
- 伊部晴美ギター教室(朝日ソノラマ)
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ a b c d e f g 『日本の作曲家 近現代音楽人名事典』 日外アソシエーツ、2008年6月25日、88頁。ISBN 978-4-8169-2119-3。
- ↑ a b c d e f g h i j k l m n 「今月のスタア診断 伊部晴美」、『スイングジャーナル』第12巻第8号、スイングジャーナル社、1958年8月、 76-79頁。
- ↑ a b “伊部晴美”. スタ☆スケ(ザテレビジョン). KADOKAWA. 2020年8月16日確認。
- ↑ a b c d 『音楽家人名事典』 日外アソシエーツ、1996年10月28日、新訂、178頁。ISBN 4-8169-1388-2。
- ↑ a b “生明慶二 インタビュー(6)原田甫・伊部晴美・宇都宮安重”. Salida サリーダ ホームページ. Salida サリーダ ホームページ. 2020年8月17日確認。
- ↑ 忍びの卍 - KINENOTE
外部リンク[編集]
- 伊部晴美 - 日本映画データベース
- 伊部晴美 - テレビドラマデータベース
- 伊部晴美 - allcinema
- 伊部晴美 - Movie Walker
- 伊部晴美 - オリコン
- 伊部晴美 - KINENOTE
- 伊部晴美 - スタ☆スケ(ザテレビジョン)