二本松市
ナビゲーションに移動
検索に移動
二本松市(にほんまつし)は、福島県の中通り、福島市と郡山市の中間に位置する市である。
概要[編集]
この地は南北朝時代に北朝に属する畠山高国が、室町幕府によって奥州探題に任命されて下向し、高国の孫・畠山満泰の時代に二本松城を築いて支配を固め、城下町として発展した。しかし、戦国時代になると畠山氏は衰退し、第11代の畠山義継の時代に伊達輝宗拉致事件を引き起こして伊達政宗によって最終的に攻め滅ぼされることになる。その後、伊達氏から蒲生氏、上杉氏、加藤氏などの支配を経て、江戸時代前期の寛永20年(1643年)に織田信長の重臣だった丹羽長秀の孫・丹羽光重が白河藩から二本松に10万石で入封して、城の改築と城下町の整備増築に努めて、現在に至る二本松市の原型をほぼ作り上げた。
幕末から明治維新に至る戊辰戦争の際、この二本松藩では二本松少年隊という戦隊が編成されて新政府軍と激戦を繰り広げたことで知られるが、それにより城は焼失。その城跡は現在は霞ヶ城県立自然公園に指定されて往時の面影を現在まで伝えている。明治4年(1871年)の廃藩置県後は、二本松県が設置されて一時的に福島における経済・文化の中心地となったが、程なく福島県に編入された。
昭和30年(1955年)1月、二本松町・石井村・大平村・塩沢村・杉田村・岳下村が合併し、改めて二本松町が発足する。昭和33年(1958年)10月に安達村の一部を編入して市制を施行し、二本松市が成立した。平成17年(2005年)12月1日、二本松市と安達郡安達町・岩代町・東和町が合併し、改めて二本松市が発足した。
外部リンク[編集]