亀城市
亀城市(クソン-し/구성시)は、朝鮮民主主義人民共和国平安北道南部に位置する都市である。
位置 | |
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各種表記 | |
チョソングル | 구성시 |
漢字: | 龜城市 |
日本語読み仮名: | きゅうじょうし |
片仮名転写: | クソン-シ |
ローマ字転写 (RR): | Guseong-Si |
ローマ字転写 (MR): | Kusŏng-si |
英語表記: | Kusong City |
統計(2008年) | |
面積: | 652.5 km2 |
総人口: | 196,515 人 |
行政 | |
国: | 朝鮮民主主義人民共和国 |
上位自治体: | [[平安北道]] |
下位行政区画: | 25洞18里 |
地理[編集]
東を泰川郡、北を大館郡、西北を天摩郡、西南を宣川郡、南を郭山郡・定州市と隣接する。
市内を川坊江・雲川江・雲浦川・白石川の4河川が東へ向かって流れている。地形は川坊江の谷に沿って南東に開かれた形のいわゆる典型的な盆地である。川坊江が流れる市内東部地域を除いてほとんどの地区が高い山々に囲まれており、特に西部地域からは天馬山を代表とする天摩山脈が伸びている。
市内に聳える山はチョンリョン山・サッガッ峰・キルサン山、テチョン嶺・シンベ嶺・サムガク峰・チュンモ山などがある。この中でも、シンベ嶺は交通路としても利用されている。森林は、市の面積の62%を占めており、松とオークが主体である。この森林の中にウサギ・キツネ・イノシシなどが生息している
土地を構成する岩は、狼林層群の堆積変成岩と花崗岩とである。地下資源には金・亜鉛・グラファイトなどである。
年間平均気温は8.2℃、1月の平均気温は-9.4℃、8月の平均気温は23.5℃であり、年平均降水量は1,380㎜である。
芳峴洞には、ミサイル施設、核開発施設等があり、一般人は全域立入禁止である。また、そのため、2018年2月10日に電撃的に平壌直轄市に編入された
歴史[編集]
高麗時代[編集]
李氏朝鮮時代[編集]
以後[編集]
- 1896年 - 平安北道亀城郡となる。
- 1914年4月1日 - 郡面併合により、平安北道亀城郡に10の面が成立
- 府内面・東山面・五峯面・芳峴面・西山面・蘆洞面・梨峴面・天摩面・沙器面・館西面
- 1918年 - 府内面が亀城面に改称。
- 1952年12月 - 郡面里統廃合により、平安北道亀城郡亀城面・東山面・五峯面・芳峴面・西山面・蘆洞面と梨峴面の一部、泰川郡院面の各一部地域をもって、新亀城郡を設置。
- 亀城邑・車興里・陽下里・東山里・金豊里・五峯里・気龍里・南興里・南倉里・雲陽里・雲豊里・白上里・西山里・犂邱里・上端里・龍豊里・南山里・朝陽里・鉢山里・青松里・王仁里・上石里・新豊里・中坊里・青龍里・吉祥里・大安里
- 1954年
- 車興里と犂邱里・上端里の各一部が合併し、車興労働者区を設置
- 南倉里と青松里の一部が合併し芳峴労働者区を設置
- 上端里と陽下里の各一部が亀城邑に編入
- 1956年 - 吉祥里が元鎮里に改称
- 1961年 - 定州郡鳳鳴里の一部が元鎮里に編入
- 1967年10月 - 亀城郡が亀城市に昇格
- 亀城邑が分割
- 東門洞・城安洞・駅前洞・青年洞・セナル洞・セゴル洞・西城洞・南山洞・白石洞・紡織洞が発足。
- 上石里が上石洞に昇格
- 陽下里が陽下洞に昇格
- 犂邱里が犂邱洞に昇格
- 上端里が上端洞に昇格
- 西山里がクァイル洞・西山洞に分割
- 亀城邑が分割
- 1974年
- 車興労働者区が車興洞に昇格
- 芳峴労働者区が芳峴洞に昇格
- 1976年
- 車興洞の一部から白雲洞が分立
- 芳峴洞の一部から新興洞が分立
- 1985年
- 車興洞が車興一洞・車興二洞・薬水洞に分割
- 新興洞が新興一洞・新興二洞に分割
- 芳峴洞から南倉洞が分立
- 雲陽里が雲陽洞に昇格。
- 1991年 - 王仁里が金産里に改称
- 2018年2月10日 - 芳峴洞が、平壌直轄市に編入
下位行政区画[編集]
- クァイル洞(クァイルトン)
- 南山洞(ナムサンドン)
- 南倉洞(ナムチャンドン)
- 東門洞(トンムンドン)
- 犂邱洞(リグドン)
- 紡織洞(パンジクトン)
- 芳峴洞(パンヒョンドン)
- 白石洞(ペクソクトン)
- 白雲洞(ペグンドン)
- 上端洞(サンダンドン)
- 上石洞(サンソクトン)
- セゴル洞(セゴルトン)
- セナル洞(セナルトン)
- 西山洞(ソサンドン)
- 西城洞(ソソンドン)
- 城安洞(ソンアンドン)
- 新興一洞(シヌンイルトン)
- 新興二洞(シヌンイドン)
- 薬水洞(ヤクスドン)
- 陽下洞(ヤンハドン)
- 駅前洞(ヨクチョンドン)
- 雲陽洞(ウニャンドン)
- 車興一洞(チャフンイルトン)
- 車興二洞(チャフンイドン)
- 青年洞(チョンニョンドン)
- 金産里(クムサンニ)
- 金豊里(クムプンニ)
- 気龍里(キリョンニ)
- 南山里(ナムサンニ)
- 南興里(ナムンニ)
- 大安里(テアンニ)
- 東山里(トンサンニ)
- 龍豊里(リョンプンニ)
- 鉢山里(パルサンニ)
- 白上里(ペクサンニ)
- 新豊里(シンプンニ)
- 五峯里(オボンニ)
- 雲豊里(ウンプンニ)
- 元鎮里(ウォンジンニ)
- 朝陽里(チョヤンニ)
- 中坊里(チュンバンニ)
- 青龍里(チョンニョンニ)
- 青松里(チョンソンニ)
史跡・産業・観光[編集]
産業[編集]
4月3日総合工場や亀城紡織工場をはじめとする大規模工場や中小規模地方産業工場がたくさんあり、工業の基本は、機械工業による紡織工業である。 主な生産品は、棚類や工作機械・食料・日用品・化学・紙・製薬・建材工業などで多種多様。耕地面積は市の面積の22.6%、うち水田は30%を占めている。
米川沿いの地域で、トウモロコシは南興里・青松里・元鎮里・青龍里一帯で多く生産される。果物はリンゴ・梨・桃が主に作られる。亀城鶏工場・西山鶏工場などがあり、大安里は蜂蜜が有名である。
この時は、平安北道内陸地帯の交通の要衝である。市の中央に平北線が過ぎ、道路は朔州郡で大館郡・亀城市経て定州市に至る道と義州郡から天摩郡・泰川郡・球場郡を経て隣の平安南道价川市に通じる二つの大きな道が通る。
観光・史跡[編集]
遺跡には亀州城・亀城南門・気龍里泥城・窟岩山城・マンニョン寺などがある。亀州城は994年(成宗13)に築いたものであり、亀城南門は朝鮮戦争の時破壊されたが、1979年に復元した。マンニョン寺は1682年(粛宗8年)に建てられ、1723年(景宗3年)と1763年(英祖39年)に改築された
教育[編集]
教育機関では、亀城機械単科大学・亀城工業大学をはじめとする大学と専門学校・工業専門学校・紡織専門学校・高等中学校と人民学校がある。