ピオネール

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ピオネール (пионе́р) は、ロシアで活動する共産主義少年団。日本語では開拓者という意味。

概要[編集]

英語のパイオニアと語源・本来の意味とも同じ。

1922年5月19日レーニンの妻で教育家であったクルプスカヤボーイスカウトを参考に国策として創設した共産党の少年団で、他の社会主義国家でも共産党により創設された。

慈善活動やキャンプを行いながら共産主義を学ぶ。プロレタリアート(労働者の貧困家庭)出身の9歳から14歳までの優秀な子どもが入団でき共産主義を現した赤いネッカチーフとホルンがシンボル。スローガンは「備えよ常に!常に備えあり!」でありブルジョワジー(資本家などの富裕層)の有害な思想から解放された革命の共産主義戦士である[1]コルホーズ(集団農場)で穀物を隠し持つクラーク(金持ちの富農)を共産党に通報する活動を行うこともあった。

ピオネールに入ることはソ連の子どもたちの憧れで貧しくても旅行が出来ることも人気の理由であった。ウィキペディアでは悪く書かれているが、実際には温かく良い団体であったと語られている[2]

その多くは1991年のソ連崩壊と同時に活動が停止。以降のロシア住民は5月19日に個人的にイベントを行う。キューバベトナム中国(中国少年先鋒隊)、北朝鮮(朝鮮少年団)は1991年以降も現在まで国策として活動。ロシアの各地にはピオネール宮殿が現存するほか、カリーニングラード州ピオネールスキー市さらに北極海ピオネール島と呼ばれる島がある。

日本の労働組合と自治体[編集]

日本からも労働組合と自治体からピオネールのキャンプに参加可能で、日本に隣接する極東のナホトカウラジオストクハバロフスクでキャンプを行った[3]

活動再開[編集]

2022年5月19日、ピオネール創設100周年を迎える。2022年5月21日モスクワ赤の広場で入団式が行われ活動再開。レーニン赤旗が登場しロシア連邦共産党のゲンナジー・ジュガーノフ委員長や北朝鮮駐ロシア大使・申紅哲氏が出席。申紅哲氏は、ロシアと北朝鮮は「良好な関係を維持している」と述べる[4][5]

2022年12月に、創設された子ども組織「一番の運動」がプーチン大統領の指示により、ピオネールに改名される。プーチン氏は、欧米とウクライナの問題を背景に、ソ連時代を見習うよう国民へ訴える[6]

活動国[編集]

過去存在した活動国[編集]

作品[編集]

チェブラーシカ[編集]

アニメ - YouTube
絵本 - Amazon

音楽[編集]

関連記事[編集]

参考文献[編集]