ウィキ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ウィキ (Wiki) は、インターネット上で文章を書き変えることのできるソフト、システムサービス。名前は意外なことにハワイ語の「速い」が由来である。

概要[編集]

日本においてウィキシステムが広く知られるようになったのは、ウィキペディアの認知度の上昇が影響していると思われる。ウィキペディアの数年前からウィキシステムは存在しており、将来性に期待を持たれていた。こうして、百科事典としての利用が考えられて実行されたのがウィキペディアということになる。現在、英語版のウィキペディアは最も規模が大きいウィキを使用したサイトとなっている。

ウィキペディアとの混合[編集]

ウィキペディアを「ウィキ」と略して呼ぶことがある。ウィキとはシステムサービスであり、ウィキペディアとはウィキを利用した百科事典の一つであり、百科事典としての意味合いはまったくない。そのため、ウィキという略称で呼ぶことに抵抗感をもつ人も多い。(参考)

ウィキの設置目的の例[編集]

ウィキは、たとえば以下のような共同作業が求められるプロジェクトで設置されることが多い。ただし、専ら何か一つの目的という場合は少なく、何か複数の目的を兼ねていることが多い。

  • 百科事典プロジェクトをする
  • ゲームの攻略情報を収集する
  • ユーザー間でコミュニケーションをする
  • 社内・研究室内での情報を共有する
  • 有益な情報をテーマごとに収集する

ウィキサイトの構築[編集]

ウィキクローンを利用する場合[編集]

公開されているウィキのソフトウェア(ウィキクローン, ウィキエンジン)をダウンロードし、サーバーにインストールして構築するパターン。WordPressをダウンロードしてブログを作るような要領である。ここエンペディアは現在この手法によりMediaWikiによって構築されている。設置および維持管理には専門的な知識を要するが、独自の設定などがやりやすい。ただし、これらのソフトウェアを簡単に利用できるよう、ホスティングサービス(ウィキファーム)が提供されていることもある。

ウィキクローンの例と比較表
ウィキクローン 特徴 ウィキファームの例 ウィキサイトの例
MediaWiki
  • ウィキメディア財団開発の安定感。
  • 利用サイト数が桁違いに多い。
  • 拡張性が高い。
  • 拡張機能が豊富で多くの用途に使える。
PukiWiki
  • 日本国産のウィキクローン。
  • 社内ウィキなど組織内での利用が多い。
  • ゲーム攻略ウィキもこれを使っていることが多い。
YukiWiki(2018年3月7日公開終了)

サービスとソフトウェアの名称が一致しているパターン[編集]

ソフトウェアを独自開発し、ウィキファームとしてサービスが提供されていることがあるので、それを利用して構築するパターン。ゲーム攻略ウィキやまとめウィキなど中小規模のウィキが多め。

サイト独自のソフトウェアを開発するパターン[編集]

設置するウィキサイト専用にソフトウェアを開発するパターン。

既に公開されているMediaWikiなどのソフトウェアであっても、近年では拡張機能のラインナップが充実してきており、独自性を出すことが容易である。

そのため、現在ではウィキのシステムを独自開発するメリットはあまりない。古い大手ウィキサイトでは、独自に開発したソフトウェアの利用を継続してウィキを運用している場合がある。

ウィキの本質[編集]

ウィキの本質、それは攻略Wiki等を見ると明らかなように、「情報」の共有であり、言い換えると「記憶」の共有である。『とは「記憶そのもの」』と表現される事もあり、つまり数式で表すと「脳=記憶」。つまり記憶の集まりであるウィキは「ウィキ=脳の共有体」と表す事もでき、ウィキを見るという行為は、他人の記憶つまり脳を拝見しているという事に近い、と哲学的に考える事もできる。

何かプロジェクトを遂行する際には、ウィキを使う事を推奨する人も居る[1]

ウィキペディア等には荒らしがつきものだが、言い換えると人間そのものに荒らしがつきもの、と哲学的に考える事もできる。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

  • WikiIndex - ウィキサイトの収集とウィキに関するサイト(英語)