Miraheze

Miraheze

https://meta.miraheze.org/wiki/

ウィキシステム	MediaWiki
分野	MediaWikiのホスティング
言語	多言語
使用時刻	世界標準時
現状	運営中

Mirahezeは、MediaWikiのホスティングサービス（ウィキファーム）。

概要

https通信に対応しており、スキンもデフォルトがベクターと一般的な仕様。MediaWikiのバージョンアップに比較的迅速に対応しており、2022年10月現在では1.38.4を使用している。ロゴの色は、山吹色。

実はMirahezeの読み方は特に決まっていない。「ミラヒーズ」「マイラヒーズ」「ミラヘゼ」など、さまざまな流派がある。

特徴

広告なし・無料で、寄付により運営されている。また、商業的に展開しているFANDOM（旧Wikia）と異なり、比較的自由度が高い。このため、Wikiaが一部スキンを無効化したことに反発したことや、最終的にFandomに改称したWikiaが全アンサイクロペディアを追放することを決定したことを受けて、イタリア語版、ポーランド語版、中国語版などのアンサイクロペディアを含む、いくつかのウィキがMirahezeへ移転している。

かつては実験ウィキ・テストウィキの作成も比較的自由であったが、あまりに増えすぎたからか、現在は実験目的のウィキ作成を申請すると、TestWikiを使うようにアドバイスされる。

拡張機能の自由度が高く、各ウィキのビューロクラットが「Special:ManageWiki」という特別ページで設定することができる。

このような機能があるが、Wikiを編集している人しか知らなく、このサービスを使用している人物はほとんど編集目的である。

バグ報告や一部拡張機能のリクエストには、Phabricatorというシステムで行われる。

ステータス

「休眠の方針」とよばれる方針が存在する。

• 最後の操作から45日が経過すると自動的に「非アクティブ」とされ、ウィキの上部に何らかの操作を求めるバナーが表示される。
• 最後の操作から60日が経過すると自動的に「閉鎖」とされ、ビューロクラットが「特別:Managewiki」で閉鎖を解除するまで全ての操作がロックされる。また、ビューロクラットではなくても、そのウィキで活動を継続する意思があるユーザーが「引き継ぎ」申請をすると、スチュワードに閉鎖を解除してもらえる。この際、何らかの権限が与えられる訳ではない。また、非公開に設定されたウィキは引き継ぎ申請を行えない。
• 最後の操作から180日が経過するとスチュワードが「ウィキを削除」することがある。削除されたウィキのURLにアクセスすると、「ウィキが見つかりませんでした」との画面が表示される。
• スチュワードによる削除後、そのウィキの管理者・ビューロクラット等の申請によってウィキを復帰させることが出来るが、さらに放置された場合は完全に削除される。この場合、復帰は不可能である。
• Tanukipediaやウソペディアなど、編集数または記事数の多い一部のウィキは休眠の方針の例外となっている。

歴史

設立

2015年7月に設置された。

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発展

2017年から2018年頃にかけて、2ちゃんねるウィキペディアスレまとめwikiの移転（2017年2月～）や、ウソペディアのMiraheze版設置（2018年8月～）など、日本語界隈も充実してきた。

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サーバーダウン

Chakuwiki.miraheze.orgや植物百科事典wiki (新サイト)、ウィキアマースなど一部サイトで、2022年11月16日から12月28日にかけてアクセス不能になった。

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終焉危機

2023年6月16日0時2分（UTC）、理事会から声明が発表される。

これにより発表されたことをざっくりとまとめると、以下のとおりである。

1. 今後の長期的な運営継続は 最善の利益（best interests）にならないと判断した。
2. 当日から exceptional circumstances（特別な事情）を除き、新規ウィキの設置をすべて停止。
3. 2023年8月31日までは閲覧と編集のサービスを維持する。
4. 2023年9月1日から10月1日の間にサービスを終了する予定。
5. 閉鎖後も資金が許す限りで、全ウィキのバックアップを要求に応じて利用できる形で保存する。
6. ドメインも、このバックアップにアクセスする情報を表示するためアクティブなまま残す。

この背景については、公式Twitter等にていろいろと言われているが、主な理由は技術チームの人員不足であるようだ。技術チームは現在3人であり (まだ処理されていない辞任2人を含めると5人)、さらにその3人のうち2人が燃え尽き（burned out）を理由に辞任の意向を示しているらしい。なお、資金は十分足りており、人手不足だけが原因であるとのことだ。

この発表により、各ウィキでは今後の方針について議論がはじまったり、声明が出されたりしている。中にはサーバー移転を断念してエンペディアへの記事転出を求める運営者もおり、エンペディアではこれら記事のエスケープ転載・移入について議論が必要となるものと思われる。

Mirahezeに設置されていた主要なウィキのうち、すでに方針が決定したウィキを下記に例示する。

概要	サイト名（言語）	URL	詳細
運営継続断念	WikiLexicon（日本語）	https://wikilexicon.miraheze.org/	運営継続断念。記事をすべてEnpediaへエスケープ。
他ファーム移転	iCarly Wiki（英語）	https://icarly.miraheze.org/	WikiTideへ移転。
他ファーム移転	英語版 Polandball Wiki（英語）	https://polandball.miraheze.org/	WikiTideへ移転（https://polandball.wikitide.com/）。

なお、この時点で閉鎖が確定したわけではなく、今後撤回される可能性も十分に考えられていた。しかし、以前のデータ消失に加えて今回の事態と、非営利の無料サービスゆえの運営基盤の弱さによる問題が立て続けに発生したことは、サービズが長年に渡って続くことを当たり前に思っていた多くの利用者らにとって、かなりのショックを与えている。なにしろ、Chakuwiki.miraheze.orgの移転に伴う議論で「Mirahezeの閉鎖の可能性は確かに低い」言われているように、多くの利用者はこのサービズが長期的に継続されることを半ば「当然」と信じて疑っていなかったのだが、今回の事態を通じてそれはただの虚飾でしかなかったと知らしめられたのである。たとえこの危機を脱して一旦存続が決定したとしても、今後のさらなる長期的な運営継続など全く保証されていないことが白日のもととなった今、各ウィキでは今後の方針についての議論が危機感を伴って進行している。

その後、閉鎖告知を撤回する旨の声明が出された。実際に運営が困難になっているかというとそうでもなかったようで、この状況から目を背け続けるコミュニティに警鐘を鳴らす目的が強かったものと推測される。

組織の移管

上記声明の直後から、Labster氏（Miraheze初期の中心的ユーザー）・Zppix氏（元グローバル管理者、元システム管理者）が責任の引き続きについて画策し、現 運営と対話の末、両氏が運営に参加することが決まった。

組織改革に併せ、Mirahezeを法人化することを決定。8月、イリノイ州で新組織が設立され（ファイルナンバー74146392）、9月新組織「Miraheze Foundation」の最初の会合でZppix氏が幹事、Labster氏が事務局長と会計係に就任した。しかし、現在イギリスで保管されている資産をどうするか等様々な問題があるため、機械的に見れば「Miraheze Foundation」という組織が存在するのみで、イギリスの「Miraheze Limited」との関連性は全くない。

なお、ボランティア不足の状況は特に変わっておらず、スチュワード1名（実質）・グローバル管理者1名・システム管理者3名（実質）という厳しい状況。

運営元の変更

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2024年1月の大規模メンテナンス

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管理者の推移

関連項目

Miraheze構築ウィキの一覧

同種のサービス（ウィキファーム）の例

マイサイト ユーザーズ 2.0（Myht）

ShoutWiki

ファンダム（旧Wikicities→Wikia）

RxyWiki（サービス終了）