ひかり (列車)
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ひかりとは、東海道・山陽新幹線で運転されている準速達列車である。
概要[編集]
東海道新幹線開業時から運転されている列車。東海道新幹線では、60Hz対応16両編成のみでの運用のため、東北・上越新幹線には乗り入れない。
東海道新幹線ではのぞみの停車しない駅を中心に一定の存在感を発揮しているひかりだが、山陽新幹線では九州新幹線博多開通以降、従来のひかりポジションをさくらが担うようになったため、2023年3月改正時点で山陽新幹線内で完結する定期ひかりの運転本数は片手で数えられる程にまで激減し、山陽区間各停の岡山発着列車が中心となっている。
なお、外国人観光客向けの 「ジャパンレールパス」 では山陽・九州新幹線のさくら号共々、制限なく乗車できる。
歴史[編集]
運転開始当初は東京 - 新大阪間で名古屋と京都のみ停車する列車を「超特急ひかり」とした。
山陽新幹線岡山開業時に新神戸以西各停の列車が設定されて超特急の呼称は無くなり、博多全通後も山陽区間で停車駅が多様化しながらも、東海道区間はややスタイルを変えながら継続し、北陸連絡の米原を皮切りに新横浜、静岡と一部列車の停車駅が増えていった。
国鉄分割民営化前の1985年改正では、東海道区間での停車駅が激増した。
しかし、1992年にのぞみが運転を開始すると速達列車としての役割をのぞみへと譲り、ひかりは準速達列車というポジションに落ち着いた。
バリエーション[編集]
JR発足以降、航空機への対抗策として、主に山陽新幹線のひかりにバリエーションが追加された。なお車両の方向幕は原則「ひかり」表示である。
- ウエストひかり
- 新大阪 - 博多間で完結するひかりのうち、専用に改装された0系6両または12両を用いたもの。
- グランドひかり
- JR西日本所有で2階建て車両4両の100系V編成を用いたひかり。山陽区間では230km/h運転を行った。
- シャトルひかり
- 山陽新幹線のこだま用0系6両編成を使用し、岡山・広島 - 博多間を各駅停車で運行したひかり。
- ファミリーひかり
- 山陽新幹線のこだま用0系6両編成のうち、3号車に子供向けプレイルーム「こどもサロン」を設置した編成で繁忙期に運転された臨時ひかり。
- ひかりレールスター
- ウエストひかりの後継として専用に改設計された700系を用いる山陽新幹線区間で完結するひかり。九州新幹線博多開業後はN700系を使用した「さくら」に山陽新幹線内の設定が引き継がれている。
ひかりが停車しない駅[編集]
ひかりが1本も停車しない駅は新富士駅、掛川駅、三河安城駅、厚狭駅の4駅である。これ以外の駅には1本以上のひかりが停車する。
裏バリエーション[編集]
- 朝晩の短距離版として、静岡、浜松、豊橋に停車して名古屋で折り返すひかりが設定された際、こだまとひかりの合いの子として「ひだま」の俗称が付けられた。
- 静岡県内全通過列車があり、「ほぼのぞみ」や、「ひぞみ」と呼ばれる場合がある。