P-3 (航空機)
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ロッキード P-3は、アメリカ合衆国の航空機メーカー、ロッキード社(現・ロッキード・マーティン社)が開発したターボプロップ哨戒機。P3C哨戒機と言われる場合が多い。
概要[編集]
レーダーや熱源探知装置、音響探索システムを駆使して、潜水艦や不審船を探索する固定翼の哨戒機のことである。ロッキード・マーチン製で、海上自衛隊は昭和56年(1981年)に導入し、平成31年(2019年)3月末時点で55機を保有している。全幅は30.4メートル、全長は35.6メートル、乗員は11人。平成21年(2009年)からアフリカ東部のソマリア沖アデン湾の海賊対処活動で警戒監視に当たっている。
登場作品[編集]
映画[編集]
- 『キングコング: 髑髏島の巨神』
- 『ゴジラシリーズ』
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- 『ゴジラ』
- 日本映画初登場。海上自衛隊のP-3Cが、ソ連海軍の原子力潜水艦から発信された救難信号を受けて出動し、超音波写真でゴジラの影を撮影する(実際のP-3Cにそのような装備はない)ほか、その後に行われたゴジラの捜索に出動する。
- 市販の模型を改造したミニチュアによる飛行シーンのほか、ライブフィルムによる機内からのソノブイ投下シーンが登場する。
- 『ゴジラvsデストロイア』
- アメリカ海軍のP-3Cが登場。国連Gフォース隊員の小沢芽留を同乗させ、ゴジラを上空から追跡する。
- 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』
- 海上自衛隊のコールサイン「オスプレイ」とするP-3Cが登場。太平洋上で哨戒中、潜行して北上するゴジラを探知し、浮上してきたことで海面に現れたゴジラの背びれを目視確認する。
- 映像の一部は『ゴジラvsデストロイア』から流用したものが使用されている。
- 『首都消失』
- アメリカ海軍のEP-3Eが登場。「雲」の上空、上端ギリギリの高度を飛行し、各種センサーで「雲」の中を探索する。飛行中に「雲」からの放電が直撃して乗組員に死傷者が発生、4基のエンジンのうち3基が停止するが、辛くも離脱し、帰還に成功する。
- 作中に登場する機体は『ゴジラ』制作時に製作された海自仕様のP-3Cを改造したミニチュアモデルであり、機内は『ゴジラ』製作の際に集められたP-3Cの資料を基に想像を交えて製作されたセットである。
- 『亡国のイージス』
- 海上自衛隊のP-3Cが登場。論文「亡国の楯」の内容が語られるシーンの中で、飛行する様子が映されている。
アニメ・漫画[編集]
- 『FUTURE WAR 198X年』
- ミッドウェー基地所属のP-3Cが登場。ソ連海軍の改アルファ型原子力潜水艦を核魚雷で攻撃し、撃沈する。
- 『WXIII 機動警察パトレイバー』
- 東京湾内での海上自衛隊出動シーンに登場。
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
- 国連軍所属機として架空の電子戦機型である「EP-3D多用機型」が登場。「ヤシマ作戦」にて、第6使徒を偵察する。
- 『沈黙の艦隊』
- 漫画・アニメ版に海上自衛隊とアメリカ海軍のP-3Cが登場。圧潰したと思われる架空の海上自衛隊潜水艦「やまなみ」や、アメリカ海軍の指揮下を離れ行方不明となった原子力潜水艦「シーバット」を捜索する。
小説[編集]
- 『海の底』
- 海上自衛隊のP-3Cが登場。レガリス掃討戦に参加し、ソノブイで海底のレガリス探知支援を行う。
- 『ゲートSeason2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり』
- 『宣戦布告』
- 海上自衛隊のP-3Cが登場。架空のはるしお型潜水艦「あきしお」との訓練中、潜行して日本に近づく北朝鮮の潜水艇を探知する。
- 『日中尖閣戦争』
- 第5航空群所属のP-3Cが登場。中国海軍の潜水艦を撃沈する[1]。
- 『日本海雷撃戦 コリア・クライシス』
- 主人公の乗機として第4航空群第6航空隊所属のコールサイン「ルシファ66」とするP-3Cが登場。日本近海で核兵器を使うことを企む北朝鮮がロシアから盗み出したヴィクター2型原子力潜水艦を追跡する。
- 『ピノキオ急襲』
- 海上自衛隊のP-3Cが登場。対潜警戒のため、ソノブイを投下する[2]。
- 『南極点のピアピア動画』
- おやしお捜索のために飛行場でP-3Cが誘導路でタキシングをする描写がある。
- 『日本国召喚』
- 海上自衛隊のP-3Cが登場。異世界へ転移直後に、日本と貿易(主に食料面で)が出来る国を見つけるべく行われた各方面への調査活動に使用され、その中の1機がクワ・トイネ公国軍のワイバーンと接触することになる。
- その後、異世界諸国との技術格差による最新兵器の非効率化から防衛省が立案した「航空機の多目的運用に関する構想」の一環として、Mk82爆弾を複数発搭載できるパイロンを装備し、Mk82爆弾を約9t搭載できるよう改装した「BP-3C」が登場。対パーパルディア皇国戦争において70機が実戦投入され、パーパルディア皇都エストシラントの皇都防衛隊陸軍基地や、工業都市デュロの工業地帯及びデュロ防衛隊陸軍基地を航空自衛隊のF-15J改やF-2、E-767の支援の下爆撃する。
その他[編集]
- 『未解決事件 File.05 ロッキード事件』
- ロッキード事件における疑惑の中核(前述)として度々登場。またPX-Lの設計図も番組内で登場。
脚注[編集]
関連項目[編集]
- 航空機 - 対潜哨戒機
- 海上自衛隊の装備品一覧
- ロッキード L-9 オライオン - ロッキードが1931年に製作した単発旅客機。
- P-2
- P-7 - 旧称P-3G、開発中止。
- P-8
- P-1
- Il-38 - P-3と同じく旅客機をベースとした哨戒機であるため「ロシアン・オライオン」とも呼ばれる。
- ミニP-3C - 下総航空基地のクラブ活動。