原子力潜水艦
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原子力潜水艦(げんしりょくせんすいかん、英:Nuclear submarine)とは、動力として原子炉を用いている潜水艦である。
概要[編集]
通常動力型潜水艦との違いは、その動力である。原子力発電所を内蔵しているようなもので、核分裂反応による熱エネルギーで蒸気タービンを回し、その物理エネルギーで直接スクリューを回す。発電して一旦電気エネルギーに変換した後に電動モーターを用いてスクリューを回転させる方式もある。
長期間にわたる潜航が可能であるのが利点だが、その代わり乗組員の食料を確保するのが難しいのが難点である。2021年現在ではアメリカ・イギリス・ロシア・フランス・中華人民共和国・インドの6か国が公式に保有しているとされている。
分類[編集]
用途により以下のような分類が存在する。
SSBN[編集]
弾道ミサイル原子力潜水艦。jawp:オハイオ級原子力潜水艦が有名。
SSGN[編集]
巡航ミサイル原子力潜水艦。特殊部隊を敵地沿岸にお届けしたりする。jawp:フロリダ (原子力潜水艦)は元はSSBNだが、SSGNに改装して運用している。
SSN[編集]
攻撃型原子力潜水艦。敵の水上艦艇や潜水艦を沈める任務に就くタイプ。jawp:シーウルフ級原子力潜水艦など。
事故[編集]
- 2000年8月12日 - ロシアの原子力潜水艦、クルスク (原子力潜水艦)が、演習中にバレンツ海に沈没。乗組員118人全員が死亡した。演習用魚雷から高濃度の過酸化水素が漏れて爆発した事が原因とされている[1]。