鹿島貨物

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総武本線を走る1093列車(2023年3月)

鹿島貨物(かしまかもつ)とは、日本貨物鉄道(JR貨物)・鹿島臨海鉄道神栖駅 - 越谷貨物ターミナル駅東京貨物ターミナル駅間で設定している貨物列車。なお、この鹿島貨物という名称は正式ではない。

東海道貨物線武蔵野線(馬橋支線経由)、常磐線新金貨物線総武本線成田線鹿島線を経由する。

概要[編集]

茨城県神栖駅と、埼玉県越谷貨物ターミナル駅東京都東京貨物ターミナル駅とを結ぶ列車[1]。1日2往復運転されており、主に鹿島工業地域にて生産・輸入された物品を輸送しており、積み荷はコンテナに輸送される。神栖から鹿島サッカースタジアム駅間が鹿島臨海鉄道、鹿島サッカースタジアム駅からはJR貨物の運転となる。

また、道中の新小岩信号場駅(通称:新小岩操)にてスイッチバックを行って総武本線と新金貨物線を連絡したり、馬橋 - 南流山間の通称・馬橋支線を経由するのも特徴で、新小岩信号場にて機回し作業が実施される[注 1]

列車番号は、越谷タ→新小岩操→鹿島サッカースタジアム間が1093列車、鹿島サッカースタジアム→新小岩操→越谷タ間が1092列車、東京タ→新小岩操→鹿島サッカースタジアム間が1095列車、鹿島サッカースタジアム→新小岩操→東京タ間が1094列車2023年現在、2往復の全列車が新鶴見機関区所属のEF210形による運行となっている。2023年3月のJR貨物ダイヤ改正にて、それまで鹿島貨物のエース的存在だったEF65形が定期運用から降板した。2021年までは1095~1094列車は愛知機関区所属のEF64形による運行だったが、関東地方での運用消滅に合わせてこちらも過去の記憶となっている。

歴史[編集]

  • 1970年昭和45年)11月12日国鉄鹿島線・鹿島神宮駅-北鹿島駅(現:鹿島サッカースタジアム駅)開業より運行を開始[2]
  • 2012年平成24年)3月17日:EF65形の独壇場だった鹿島貨物にダイヤ改正でEF64形の運用が初登場。しかし、翌年の改正でいったん消滅する[3]
  • 2016年(平成28年)3月26日:1095~1094列車におけるEF64形の運用が復活[3]
  • 2021年令和3年)3月12日:ダイヤ改正で首都圏におけるEF64形の運用が消滅。1095~1094列車の運用は新鶴見機関区のEF210形に置き換えられた[3]
  • 2023年(令和5年)3月18日:ダイヤ改正で鹿島貨物のEF65形の運用が消滅。1093~1092列車の運用についても新鶴見機関区のEF210形に置き換えられた[4][5]

使用車両[編集]

コンテナ運用のため、運用がランダムとなるコンテナ貨車の形式掲載は省略する。

現在の使用車両[編集]

2021年改正より鹿島貨物運用に登場。2023年時点では1095~1094列車・1093~1092列車の2往復全てが同形式の運用に置き換わっている。

過去の使用車両[編集]

鹿島貨物における運用の消滅と復活を繰り返したが、2021年に首都圏そのものから運用を撤退したことで運用が消滅した。
長きにわたって鹿島貨物運用で使われていた機関車。「EF65形 最後の楽園」と呼ばれるほど同機を代表する運用であり、冬シーズンの重田踏切や、夏シーズンのモノサク(亀崎踏切)にて限界光線で撮影するというのが定番となっていたなど、マニアからの人気は絶大なものとなっていたが、2023年のダイヤ改正にて定期運用が遂に消滅。設定最終日の3月17日は大宮更新色の2063号機が大役を務めた。

脚注[編集]

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出典
  1. 鹿島と東京を6時間で結ぶ愛知機関区 EF64 コンテナ列車 1094レ”. 鉄道チャンネル (2020年6月16日). 2023年3月10日確認。
  2. 小川野田西. “鹿島臨海鉄道の歴史のページ”. 2023年3月10日確認。
  3. a b c 成田線で撮影したEF64牽引の鹿島貨物”. 2023年3月10日確認。
  4. 【JR貨】新鶴見機関区所属のEF65が鹿島貨物から撤退”. 2nd-train (2023年3月17日). 2023年3月25日確認。
  5. 鹿島貨物のけん引機がEF65形からEF210形に”. railf.jp (2023年3月18日). 2023年3月25日確認。
注釈
  1. 水戸経由であれば機回し不要になるが、交直両用機関車や鹿島臨海内のDLの確保と大洗鹿島線で貨物事業免許を未取得のため実施できない。

関連項目[編集]