飛騨傘松城

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飛騨傘松城(ひだかさまつじょう)とは、岐阜県飛騨市神岡町吉田にかつて存在した日本である。

概要[編集]

この城は標高802メートルの洞山山頂にあった城である。鎌倉時代に当地の地頭となった吉田国家(左兵衛尉)が築城して居城とした。瑞岸寺重要文化財指定の薬師堂にある岐阜県の文化財指定の懸仏に「大旦那吉田左兵衛藤原国家永仁七年(1299年)二月十七日」の銘がある。現在、城跡にはわずかに土塁が残るのみで、廃城とされた時期も明らかではないが、中世の山城跡として岐阜県の史跡に指定されている。

この城には源頼朝の兄である悪源太義平にまつわる伝説がある。平治元年12月平治の乱に敗れた源義朝が、美濃国青墓の宿で源氏の再挙を図るため、義平に飛騨国への下向を命じ、義平はこの地の豪族の吉田国家の下に身を寄せ、その娘の八重菊、八重牡丹をとしたが、父の義朝は尾張国平氏の手により殺害され、義平は平清盛を討つべく京都に潜入し、義平の妾になった2人も義平の後を追って越中国薄波で溺死したという[1]

アクセス[編集]

  • JR東海旅客鉄道高山本線飛騨古川駅下車。飛騨市営バスふれあい号西回り便乗車。道の駅宙ドームバス停下車。登城口の神岡大橋西にある「朝浦不動尊」まで徒歩約15分。
  • 高山本線猪谷駅下車。飛騨市営バス、ふれあい号東回り便乗車。道の駅宙ドームバス停下車。登城口の神岡大橋まで徒歩約15分。
  • JR富山駅前より猪谷経由の平湯温泉ゆき濃飛バス乗車。神岡大橋バス停下車。登城口の「朝浦不動尊」まで徒歩約2分。登城口の「朝浦不動尊」から傘松城主郭まで徒歩約1時間。

脚注[編集]

  1. 『日本城郭大系9 静岡・愛知・岐阜』 新人物往来社 1979年6月。343頁。

参考文献[編集]