雨滝城
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雨滝城(あまたきじょう)とは、香川県さぬき市大川町富田中にかつて存在した日本の城である。
概要[編集]
旧津田町市街の南西、旧大川町と旧寒川町との境界付近に盛り上がったような標高253メートルの雨滝山の頂上に存在した山城である。
この城は細川氏に仕えた安富氏が居城にした。安富氏は元々、安房国の出身だったが、足利尊氏に従って功績を立て、細川頼之の時に細川氏に招かれる形で家臣となった。室町時代中期の長禄年間(1457年から1459年)に雨滝城が安富盛長によって築城された。この城は讃岐国東部を支配する要衝として機能したが、戦国時代になると細川氏、その細川氏を下剋上で倒した三好氏も没落し、四国平定を目指す土佐国の長宗我部元親に天正11年(1583年)に攻められて落城した。安富氏はここで滅んだとも、小豆島に子孫が逃れて生き延びた、とも言われている。
現在、城の遺構はほとんど存在しない。ただ、この城があった山頂は津田湾や長尾平野を一望でき、天然の要衝だったことがうかがえる。