海軍軍縮条約
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海軍軍縮条約 (かいぐんぐんしゅくじょうやく)とは、戦間期 (第一次世界大戦と第二次世界大戦の間)に締結された二つの軍縮条約である。
締結に至った経緯[編集]
1907年、大日本帝国海軍は、艦令8年未満の戦艦八隻、防護巡洋艦 (後に巡洋戦艦)八隻からなる八・八艦隊の組織を計画し、1920年に帝国議会で可決した。しかし、このための予算は莫大で、維持費も巨額であり、国家財政の破綻の危険があった。また、第一次世界大戦による大きな被害と巨額な戦費は各国から軍備拡張に対する疑問が投げかけられた。
概要[編集]
1922年、海軍軍備制限に関する条約、いわゆるワシントン条約が締結された。
影響[編集]
建艦競争による経済の破綻という最悪の結果は免れた。軍縮の対象にされていなかった航空母艦や軍用機、潜水艦の充実が図られ、20世紀の海軍が誕生した。一方、水雷艇に駆逐艦と同様の武装を施した結果、重心が高くなり、悪天候による海難を招いて軍艦の武装の限界を知らしめた。