賀茂御祖神社

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賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は、京都府京都市にある神社世界文化遺産に登録されている。通称は下鴨神社(しもがもじんじゃ)、または「下鴨(しもがも)さん」、「下鴨社」とする。1994年(平成6年)、世界文化遺産に登録された。境内は国史跡に指定されている。上賀茂神社とあわせて賀茂社と称される。 京都の三大祭りの一つの葵祭は賀茂御祖神社と賀茂別雷神社とで行われる。式内社(名神大社)、山城国一宮、二十二社(上七社)の一社である[1]

歴史[編集]

創建年代は不明であるが、崇神天皇の7年に神社の瑞垣の修造を行った記録がある。京都に現存する中で最も古い神社と言われる。『続日本紀698年(文武天皇2年)3月21日条「禁山背国賀茂祭日会衆騎射」と記録されている。延暦13年(794年)の平安京遷都後は王城の守護神と位置づけられる。807年(大同2年)に正一位となる。

井上光貞は「カモ県主の研究」で平安時代前期まで下鴨社は上賀茂から独立していなかったことは、疑いのない史実であると指摘する[2]

平安時代以降は式年遷宮が行われている。続日本紀によれば、784年(延暦3年)11月28日に行われている。1036年(長元9年)に式年遷宮の制度が確立されたが、戦乱等により21年ではなく、30年・50年に伸びたこともあった。

西殿の祭神の賀茂建角身命八咫烏が化身したものとされる。

賀茂別雷神社(上賀茂神社)には上社という通称があるが、賀茂御祖神社には下社との通称はない。

国宝[編集]

  • 東本殿:文久3年(1863年)造替、三間社流造、桧皮葺の古代様式、高床式[3]
  • 西本殿:文久3年(1863年)造替、三間社流造、桧皮葺の古代様式、高床式

そのほか社殿53棟が重要文化財に指定されている。

概要[編集]

  • 名称:賀茂御祖神社[1]
  • 御祭神:
  • 宮司:新木直人
  • 所在地:京都市左京区下鴨泉川町59
  • 参拝時間:
    • 境内参拝自由、
    • 大炊殿:拝観は午前10時~午後4時まで(拝観料大人1名500円、中学生以下無料)
    • 平安王朝舞:雅楽の調べに乗せて十二単衣姿の女人舞を披露(要予約)、人数に関わらず1回40,000円
  • 交通:
    • 京都駅~下鴨神社前(もしくは糺ノ森前)まで市バス4番・205番
    • 京都駅からの乗り継ぎ→JR奈良線:京都駅~東福寺駅→乗り換え(京阪:出町柳駅行き)→京阪東福寺駅~出町柳駅→徒歩12分
  • 糺の森(ただすのもり)が境内にあり、124,000㎡(東京ドームの約3倍)の広さ
  • 主な祭典

参考文献[編集]

  1. a b 賀茂御祖神社
  2. 井上光貞(1962)「カモ県主の研究」(『日本古代史論集』上巻(坂本太郎博士還暦記念会編), 96ff,吉川弘文館
  3. 賀茂御祖神社東本殿