豊国神社 (大阪市)
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豊国神社(ほうこくじんじゃ)とは、現在の大阪府大阪市中央区大阪城2-1に存在する神社である。
概要[編集]
慶長3年8月18日(1598年9月18日)に時の天下人である豊臣秀吉が京都伏見城で死去し、京都東山の阿弥陀ヶ峰の頂上に葬られ、その麓に広壮な社が建立された。秀吉の死から17年後の慶長20年(1615年)の大坂夏の陣で豊臣氏が徳川家康によって滅ぼされると、江戸幕府は社殿を廃絶に追い込んで豊臣にゆかりの物は徹底的に弾圧に追い込んだ。しかし江戸幕府が滅亡して明治時代に入ると、明治政府は社殿再興の命令を発し、明治6年(1873年)に京都市東山区に豊国神社の再建が行なわれた。
その6年後の明治12年(1879年)、京都に再興された豊国神社の大阪別社として建立され、大正10年(1921年)に独立して現在の社名となった。大阪市民に親しみ深い豊臣秀吉を祀っているため、例年春の彼岸中日に慰霊祭が行なわれる。一の鳥居前には大坂夏の陣で壮烈な戦死を遂げた豊臣氏の名将・木村重成の表忠碑が建立されている。
なお、祭神は豊臣秀吉であるが、祭祀には秀吉の子・豊臣秀頼と秀吉の異母弟・豊臣秀長が加えられている。また、紙本著色豊臣秀吉像がある。