新在直通運転
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新在直通運転(しんざいちょくつううんてん)とは、日本における鉄道の高速化の手法の一つ。俗にミニ新幹線とも呼ばれる。
概要[編集]
日本において都市間高速鉄道は既存の在来線とは分離・隔絶された空間を走行する新幹線の整備が主流である。しかし新幹線整備には極めて莫大な費用と時間を必要とするため、貨物列車や夜行列車のバイパス路が確保できる在来線について軌間拡幅といった改修を行って、新幹線との直通運行を可能にすることで低コストで新幹線整備の恩恵を受けられるようにした。
ミニ新幹線は山形新幹線と秋田新幹線の2路線が整備された。山形新幹線は、在来線の蔵王 - 山形間で三線軌条、蔵王以南・山形以北で、左沢・仙山線の乗り入れ区間の1線を除いて1067mmから1435mmに改軌、秋田新幹線では、奥羽本線の複線の1線および田沢湖線全区間を1067mmから1435mmに改軌し、一部区間で三線軌条とする方式を採用した[注 1]。
地上設備は改軌以外ほぼ手を入れられておらず、普通に踏切が存在し、車両限界も新幹線仕様に拡幅していない。
関連項目[編集]
- 新幹線
- フリーゲージトレイン - 貨物の多い伯備線でミニ新幹線に代わる方式として試験されたがJRでは頓挫した。
- 近鉄名古屋線 - 軌間拡幅で競争力をつけた路線の代表。
注[編集]
- ↑ 沿線は豪雪地帯のため、三線軌条区間は除雪コストの関係で最小限とし、急行「べにばな」等の直通の利便が削がれた。
日本の新幹線 |