仙台 - 南三陸線

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仙台 - 南三陸線(せんだい・みなみさんりくせん)は、宮城県仙台市南三陸町気仙沼市を結ぶミヤコーバスが運行する高速バスである。所管は気仙沼営業所吉岡営業所

概要[編集]

かつて、宮城交通気仙沼営業所(当時) - 仙台駅で運行されていた特急バスの路線見直し及び運行会社移管(宮城交通→宮交気仙沼バス)に伴い新設された仙台 - 気仙沼線(千厩・東北道経由)が比較的好調であること、また、宮城交通と岩手県交通が共同で仙台 - 大船渡線の運行を始めたこともあり、路線拡大と南三陸町などの南三陸地域の中距離輸送再開の意味で新設した。

既設の仙台 - 気仙沼線が、岩手県一関市東部地域(東磐井地域(旧川崎村・旧千厩町・旧室根村))を通り、東北自動車道を経由して仙台圏へと直結するのに対し、当路線は宮城県内の気仙沼市南部(階上地区) - 本吉郡南部(登米市津山町も合併前は本吉郡であった)と仙台を三陸自動車道経由で結ぶ目的で設けられた。

運行開始以来、桃生津山ICから登米市津山町を経由し、津山 - 気仙沼は国道45号を通っていたため、かつての三陸線(宮城交通)のルートに近かったが、登米市津山町柳津や気仙沼市本吉町津谷の旧市街地を経由せずにバイパスを経由するなどの違いが見られる。

2017年3月3日より運行経路を変更し、志津川ICまで三陸自動車道を利用するようになり、これにより若干の時間短縮が図られた。また、志津川ではBRT志津川駅を経由するようになり、気仙沼線BRTとの乗り継ぎも容易になった(但し、ダイヤ乱れに伴う接続待ちは行われない)。一方、本改正によって登米市津山町(津山もくもくランド )には停車しなくなった[1]

当路線では仙台側で、折り返し運用までの乗務員休憩及び車両待避場所として宮城球場駐車場に入庫する。

停車停留所[編集]

2017年3月3日現在。

凡例 ○:乗車のみ取り扱い ●:降車のみ取り扱い

所在地 停留所名 仙台 - 南三陸線 備     考
仙台

気仙沼
仙台

気仙沼
宮城県 仙台市
青葉区
県庁市役所
仙台駅前 40番のりば(宮交仙台高速バスセンター
南三陸町 BRT志津川駅
歌津駅 周辺の嵩上げ工事に伴い、2016年10月15日より休止。
歌津枡沢
気仙沼市 小泉小学校入口
本吉登米沢
赤牛海岸
大谷海岸
階上公民館前
友愛団地入口
片浜
南郷
気仙沼市役所前 気仙沼市内で唯一の気仙沼線大船渡線と3系統共通の停留所。
気仙沼案内所
河原田
矢本PAで休憩する。
※2011年3月11日の東日本大震災以前は、以下の経路で運行していた。
(県庁市役所前 ~ 南三陸ホテル観洋) - 公立志津川病院 - (志津川十日町) - 歌津管の浜 - (枡沢 ~ 警察署入口) - 気仙沼市役所 - 気仙沼案内所 - 駅前通り - 気仙沼営業所

運行回数[編集]

  • 1日4往復

運賃[編集]

2017年3月3日現在。

  • 仙台 - 南三陸(歌津枡沢)間:大人片道1,700円、回数券(2枚綴り)3,100円。
  • 仙台 - 本吉(大谷海岸)間:大人片道1,900円、回数券(2枚綴り)3,500円。
  • 仙台 - 気仙沼(河原田)間:大人片道2,000円、回数券(2枚綴り)3,700円。
※仙台 - 気仙沼間の回数券は、仙台 - 気仙沼線と共通利用可能(有効期限期間あり。仙台 - 大船渡線とは2012年12月22日より共通利用不可)。

歴史[編集]

  • 2006年平成18年)10月1日 - 運行開始。開業当時は三陸自動車道の終点が河北ICであったため、ここで国道45号に降りていた。
  • 2007年(平成19年)6月18日 - 桃生津山IC経由に変更、所要時間を短縮。
  • 2008年(平成20年)9月1日 - バス停新設(枡沢、赤牛海岸)および運行時刻を見直し。
  • 2009年(平成21年)11月1日 - 県道仙台松島線(通称:利府街道)での渋滞遅れ回避のため、仙台側出入ICを利府中ICから仙台東IC仙台東部道路)に変更。これにより、気仙沼・南三陸発基準で県庁市役所前先回り仙台駅前終着から、産業道路新寺通経由 仙台駅前先回り県庁市役所前終着となる。また、同日より同年11月中の土曜・休日限定で「高速仙台南三陸線3周年記念大感謝キャンペーン」として、2枚綴り回数券を1,000円で発売(全区間共通。高速仙台気仙沼線にも乗車可。但し仙台 - 大船渡線は乗車不可)。
  • 2010年(平成22年)10月1日 - 1往復増便、1日3往復となる。仙台駅前ののりばを33番(さくら野前)から40番(宮交仙台高速バスセンター)に変更。気仙沼市内での運行経路を変更[2]。3枚綴り回数券を廃止、2枚綴り往復券に変更。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日 - 東北地方太平洋沖地震発生。津波により南三陸町志津川から気仙沼市本吉町小泉(明戸)にかけての国道45号の水尻橋・歌津大橋・小泉大橋において落橋が確認され、通行困難になったため、以降、運行休止。
    • 4月29日 - 上記通行困難部を回避し、登米ICから国道346号・本吉体育館経由として、当路線が気仙沼市南部地区向けの臨時バスとして運行再開。気仙沼側始発・終着は気仙沼市総合体育館。
    • 7月19日 - 往復2車線分の水尻橋・小泉大橋仮橋完成により大迂回する必要がなくなったため、ほぼ通常ルート[3]で運行再開。ただし気仙沼側始発・終着は気仙沼市総合体育館のまま。なお、旧・志津川町中心部については、公立志津川病院に停車。
    • 11月28日 - ダイヤ改正。旧・志津川町中心部の停車は、公立志津川病院から志津川十日町に変更。
  • 2012年(平成24年)
  • 2013年(平成25年)
    • 6月10日 - 1往復増便、1日4往復となる。
    • 12月1日 - この日発売分の回数券より有効期限を設定(2015年3月31日まで、以降適宜更新)。
  • 2014年(平成26年)4月21日 - 気仙沼市内の運行経路を変更、ほぼ東日本大震災前の経路に戻る。「総合体育館」バス停を廃止[4]
  • 2015年(平成27年)6月15日 - 運賃改定[5]
  • 2016年(平成28年)
    • 2月29日 - 運転士不足の影響により、1往復を減便、1日3往復となる[6][7]
    • 10月15日 - 減便していた1往復の運行を再開。周辺の嵩上げ工事に伴い歌津駅前バス停を休止、枡沢バス停を歌津枡沢に改称[8]
  • 2017年(平成29年)3月3日 - 運行経路変更。志津川IC利用となり、所要時間を短縮。新たにBRT志津川駅に停車。これに伴い津山もくもくランド前、南三陸ホテル観洋、志津川十日町の各バス停を廃止[1]

利用状況[編集]

年度 運行日数 運行便数 年間輸送人員 1日平均人員 1便平均人員
2006(平成18)年度 182 604 3,860 21.2 6.4
2007(平成19)年度 366 1,464 17,520 47.9 12.0
  • 2007年度の利用状況についてはこちらPDFを参照。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. a b 【南三陸線】平成29年3月3日に経路変更・ダイヤ改正を行います。(宮城交通 2017年2月1日)2017年3月5日閲覧。
  2. 気仙沼大橋経由から気仙沼市役所前経由に変更。この結果、気仙沼市役所前~仙台間は3系統合計で都合10往復になる。
  3. 南三陸町内の運行ルートと停車停留所は、旧国道45号を国道45号に臨時に国道再指定した旧・歌津町内(伊里前)経由にするなど、一部震災前と異なる。
  4. 平成26年4月21日から高速バス「仙台~気仙沼線」及び「仙台~南三陸線」の経路を変更します。(宮城交通 2014年4月16日)
  5. 【気仙沼線・南三陸線】平成27年6月15日(月)に高速バス「仙台~気仙沼線」「仙台~南三陸線」の運賃改定を行ないます。(宮城交通 2015年5月22日)2015年6月18日閲覧。
  6. 【気仙沼線】【南三陸線】平成28年2月29日(月)に高速バス「仙台~気仙沼線」「仙台~南三陸線」を減便いたします。(宮城交通 2016年2月22日)2016年3月6日閲覧。
  7. 宮城交通 高速バス2路線減便 仙台−気仙沼間、1往復ずつ/宮城(毎日新聞 2016年2月25日)2016年3月6日閲覧。
  8. 【南三陸線】平成28年10月15日(土)ダイヤ改正のお知らせ(宮城交通 2016年9月14日)2016年10月23日閲覧。

外部リンク[編集]