三遊亭金翁 (2代目)
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三遊亭 金翁(さんゆうてい きんおう、昭和4年(1929年)3月19日 - 令和4年(2022年)8月27日)は、東京都江東区出身の落語家。落語協会顧問、日本演芸家連合五代目会長、日本芸能実演家団体協議会顧問であり、前名の4代目三遊亭金馬としても著名。本名∶松本 龍典(まつもと りゅうすけ)。出囃子は『翁千歳三番叟』。
略歴[編集]
昭和16年(1941年)に3代目金馬に入門し、前座名金時。小金馬に改名した後、昭和33年(1958年)に真打ちに昇進する。昭和42年(1967年)に4代目金馬を襲名し、ラジオやテレビのNHKバラエティー「お笑い三人組」に、物まねの3代目江戸家猫八、講談師の一龍齋貞鳳と出演して人気となる。ハスキーな声に満面の笑み、人柄がにじみ出る高座が特徴的で、芝浜や文七元結などの人情噺から新作落語まで幅広い芸風でも知られた。
平成30年(2018年)に心不全で一時的に重篤となったが復帰し、2年後に金馬の名跡を弟子の次男に譲り[注 1]、金翁の2代目を名乗った。令和4年(2022年)の時点で、現役では最も芸歴が長い落語家で、令和3年(2021年)10月には芸歴80周年の会を開いた。最後の寄席出演は、令和4年(2022年)1月19日の新宿・末廣亭だった。
令和4年(2022年)8月27日午前1時33分、慢性心不全のため、死去した。93歳没。葬儀・告別式は近親者で行われた。
持ちネタ[編集]
など、先代の演目を多く引き継いでいる。
『子なさせ地蔵』などの新作落語を演じることもある。
主な出演作[編集]
ラジオ[編集]
テレビ[編集]
- お笑い三人組(1956年11月 - 1966年3月、NHK)
- 陸と海と空 (1959年 - 1961 年、フジテレビ) - 司会 マルサン提供
- ミスター・エド(1962年10月22日 - 1964年4月13日、フジテレビ) - エド 役(日本語吹替)
- 青春とはなんだ(1965年10月24日 - 1966年11月13日、日本テレビ) - 寺田勇作の父・寺田清作 役
- これが青春だ(1966年11月20日 - 1967年10月22日、日本テレビ) - 出目二郎の父・出目太吉 役 *第25話より三遊亭金馬に改名
- でっかい青春(1967年10月29日 - 1968年10月13日、日本テレビ) - 猿田小助の父 役
- 進め!青春(1968年10月20日 - 1968年12月29日、日本テレビ) - 木村豊の父 役
- 笑点(1969年11月9日 - 1970年6月14日、日本テレビ) - 大喜利コーナー
- クイズ!脳ベルSHOW(BSフジ)
映画[編集]
- 喜劇 駅前競馬(1966年、東宝)
- 新・与太郎戦記(1969年、大映) - 植木衛生兵長 役
- バツグン女子高校生 16才は感じちゃう(1970年、東宝) - 矢田修平 役
- バツグン女子高校生 そっとしといて16才(1970年、東宝) - 小林佐助 役
- 親子ねずみの不思議な旅(1978年、ヘラルド映画) - カエル 役(日本語吹替)
- ピーマン80(1979年、東宝) - 江戸ッ子 役
- もういちど(2014年、マイシアター/ライブ・ビューイング・ジャパン)
吹き替え[編集]
著書[編集]
一門弟子[編集]
廃業[編集]
- 三遊亭右京が見習いとして弟子だった。
脚注[編集]
- 注
- 出典
外部リンク[編集]
- 新宿区:名誉区民
- 金翁ロードショー 広報部(@kinoh_roadshow) - X(旧:Twitter)
- 金翁ロードショー - YouTubeチャンネル