落語家

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落語家(らくごか)とは、寄席に出演し、独演で話芸である伝統的な落とし話をする人物のことである。別称は噺家(はなしか)。

概要[編集]

落語家になるには、著名な落語家に弟子入りすること。そして、江戸落語では「見習い前座」「前座」から「二つ目」「真打」と昇格していくことになる(上方では真打制度は凍結)。階層としては真打が多い逆ピラミット型となっている。

徒弟制度が敷かれ、下積みの間は弟子として師匠のもとに住み込みで食事が出るのみ、というケースもあり、収入らしい収入はほとんどないとされている。見習い時代は師匠の雑務、雑用係としての仕事が多い。ただし、前座に昇格すると師匠から名前がもらえるようになる。

真打に昇格すると、ようやく一般のサラリーマン並の収入になるとされるが、個人差があり、寄席の報酬は1席につき1000円から数百万円と様々である。ただ、寄席出演は席亭の意向に左右され、テレビの演芸番組もかつてより減少したため、寄席の落語だけでは生計が成り立たない場合が多く、お笑いタレントの営業のように、東京、大阪以外の地方での演芸会に出ることも多い。
テレビラジオなどの番組にタレント俳優として出演するケースも多く、上方笑福亭鶴瓶六代目桂文枝や東京のヨネスケのように、1980年代からテレビタレント活動の方の知名度が高い落語家もいる[注 1]。また、上方では吉本興業松竹芸能といった大手芸能事務所に所属する落語家が多い。

現在の職能団体[編集]

関連項目[編集]

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  1. 落語家の師弟関係を守りながら、明石家さんま伊集院光のように事実上落語家を廃業した人物もいる。