セダブリランテス
セダブリランテス | |||||||||
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欧字表記 | Seda Brillantes[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牡[1] | ||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||
生誕 | 2014年1月12日[1] | ||||||||
登録日 | 2016年9月29日 | ||||||||
抹消日 | 2022年4月7日[2] | ||||||||
父 | ディープブリランテ[1] | ||||||||
母 | シルクユニバーサル[1] | ||||||||
母の父 | ブライアンズタイム[1] | ||||||||
生国 | 日本(北海道白老町)[1] | ||||||||
生産 | 社台コーポレーション白老ファーム[1] | ||||||||
馬主 | (有)シルクレーシング[1] | ||||||||
調教師 | 手塚貴久(美浦)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 11戦5勝[1] | ||||||||
獲得賞金 | 1億3780万円[1] | ||||||||
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セダブリランテス(欧字名:Seda Brillantes、2014年1月12日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2017年のラジオNIKKEI賞、2018年の中山金杯。
馬名の意味は、スペイン語で「鮮やかに輝くシルク。父名、母名より連想」[3]。
戦績[編集]
デビュー前[編集]
2014年1月12日、北海道白老町の社台コーポレーション白老ファームで誕生。一口馬主法人「シルクホースクラブ」より総額2500万円(一口5万円×500口)で募集された[3]。早来ファームでの中期育成を経て[4]、ノーザンファーム空港牧場で育成された[5]。
2歳(2016年)[編集]
美浦・手塚貴久厩舎に入厩。2016年12月の新馬戦(中山ダート1800m)で内田博幸に導かれて初出走初勝利を果たしたが、直後に骨折[6][7]。
3歳(2017年)[編集]
2017年は早苗賞(500万円以下)で復帰して石川裕紀人とコンビを結成。初めての芝コース参戦ながら勝利を挙げ、連勝を果たした[6]。石川が続投し7月2日、ラジオNIKKEI賞(GIII)で重賞初挑戦。サトノクロニクルに次ぐ2番人気に支持された[8]。スタートから逃げるウインガナドルに続く離れた3番手で待機し、直線でウインガナドルに詰め寄り、先頭を奪取[8]。ウインガナドルには抵抗され、外から追い込むロードリベラルにも接近されたが、クビ、クビ差で封じて先着して重賞初勝利[8]。2011年フレールジャック以来となる3戦目でのラジオNIKKEI賞優勝であり[9][10]、デビュー4年目の石川裕紀人、新種牡馬の父ディープブリランテにとっても初の重賞制覇となった[4]。
秋はセントライト記念から菊花賞に挑むローテーションを予定していたが[11][12]、始動戦直前に右前脚挫跖が判明して回避し断念[13]。仕切り直しの一戦としてアルゼンチン共和国杯に戸崎圭太と出走し、同期の東京優駿2着馬スワーヴリチャードの3着だった[14]。
4歳(2018年)[編集]
年明けの中山金杯では単勝2.5倍の1番人気に推される[15][16]。スタートから先行して好位を確保してスローペースを追走し、直線では好位から先に仕掛けた2番人気ウインブライトに接近[16]。外からストレンジクォーク、ブラックバゴに詰め寄られる接戦となる中、寸前でクビ差抜きん出て最先着を果たした[16]。重賞2勝目を挙げてGI戦線参入が期待され、レース後陣営からは「距離が長くなっても大丈夫」とコメントが出されていたが[14]、この直後に左橈骨遠位端骨折を発症して戦線離脱[16]。6ヶ月以上の休養を要すると診断された[17]。
8ヶ月ぶりの復帰戦となった新潟記念では57.5キロのトップハンデを背負い[18]、7着に終わった。1年ぶりに騎乗した石川裕紀人は「休み明けなのか、斤量なのか…」と首を傾げた[19]。レース後には再び骨折して長期離脱となった[20]。
5歳(2019年)~6歳(2020年)[編集]
2018年の新潟記念以来、1年3ヶ月ぶりの競馬となったディセンバーステークスに石川裕紀人鞍上で出走[21]。1番人気に支持された[20]。2番手から直線で抜け出し、ウインイクシードに1馬身4分の1差をつけて復活優勝[22][20]。オープン競走3勝目を挙げたが、今度は屈腱炎を発症して三度の長期離脱となった[23]。
7歳(2021年) - 8歳(2022年)[編集]
2021年3月28日の六甲ステークスで1年3ヶ月ぶりに復帰したが9着。その後のレースでは二桁着順が続いた。2022年4月3日、右前脚浅屈腱炎が再発したため引退した[24]。競走馬引退後は、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで乗馬となった[24]。
競走成績[編集]
以下の内容は、netkeiba.comの情報[15]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2016.12.10 | 中山 | 2歳新馬 | ダ1800m(良) | 14 | 7 | 12 | 1.6 (1人) | 1着 | 1:57.3(39.4) | -0.1 | 内田博幸 | 55 | (エポックメイカー) | 522 | |
2017. 5.20 | 新潟 | 早苗賞 | 500万下 | 芝1800m(良) | 11 | 5 | 5 | 2.7 (1人) | 1着 | 1:47.9(33.6) | -0.1 | 石川裕紀人 | 56 | (ドンリッチ) | 526 |
7. 2 | 福島 | ラジオNIKKEI賞 | GIII | 芝1800m(良) | 12 | 8 | 11 | 4.4 (2人) | 1着 | 1:46.6(35.1) | -0.0 | 石川裕紀人 | 54 | (ウインガナドル) | 524 |
11. 5 | 東京 | AR共和国杯 | GII | 芝2500m(良) | 16 | 1 | 1 | 7.5 (3人) | 3着 | 2:30.6(35.8) | 0.6 | 戸崎圭太 | 54 | スワーヴリチャード | 514 |
2018. 1. 6 | 中山 | 中山金杯 | GIII | 芝2000m(良) | 17 | 3 | 6 | 2.5 (1人) | 1着 | 1:59.8(35.0) | -0.0 | 戸崎圭太 | 55 | (ウインブライト) | 522 |
9. 2 | 新潟 | 新潟記念 | GIII | 芝2000m(良) | 13 | 8 | 13 | 8.5 (3人) | 7着 | 1:58.9(35.2) | 1.4 | 石川裕紀人 | 57.5 | ブラストワンピース | 524 |
2019.12.15 | 中山 | ディセンバーS | L | 芝1800m(良) | 16 | 6 | 11 | 2.9 (1人) | 1着 | 1:47.3(34.6) | -0.2 | 石川裕紀人 | 56 | (ウインイクシード) | 526 |
2021. 3.28 | 阪神 | 六甲S | L | 芝1600m(稍) | 15 | 3 | 4 | 6.0 (3人) | 6着 | 1:34.2(35.3) | 0.4 | 団野大成 | 57 | クリスティ | 518 |
6.13 | 東京 | エプソムC | GIII | 芝1800m(良) | 18 | 2 | 3 | 14.5 (9人) | 17着 | 1:47.0(36.6) | 1.9 | 石川裕紀人 | 56 | ザダル | 518 |
9.26 | 中山 | オールカマー | GII | 芝2200m(良) | 16 | 2 | 3 | 40.4 (8人) | 15着 | 2:13.4(36.1) | 1.5 | 石川裕紀人 | 56 | ウインマリリン | 530 |
12. 4 | 中山 | ステイヤーズS | GII | 芝3600m(良) | 13 | 5 | 7 | 21.5 (9人) | 13着 | 3:49.1(36.5) | 1.5 | 石川裕紀人 | 56 | ディバインフォース | 530 |
血統表[編集]
セダブリランテスの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父 ディープブリランテ 2009 鹿毛 |
父の父 ディープインパクト2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ウインドインハーヘア | Alzao | |||
Burghclere | ||||
父の母 *ラヴアンドバブルズLove And Bubbles 2001 鹿毛 |
Loup Sauvage | Riverman | ||
Louveterie | ||||
*バブルドリーム | Akarad | |||
*バブルプロスペクター | ||||
母 シルクユニバーサル 2001 鹿毛 |
*ブライアンズタイム Brian's Time 1985 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
Bramalea | ||||
Kelley's Day | Graustark | |||
Golden Trail | ||||
母の母 *トロピカルサウンドIITropical Sound 1987 鹿毛 |
Fappiano | Mr. Prospector | ||
Killaloe | ||||
Pacific Princess | Damascus | |||
Fiji | ||||
母系(F-No.) | 13号族(FN:13-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Hail to Reason5×4=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
- 母シルクユニバーサルは中央で2勝[26]。
- 半兄に2019年のステイヤーズステークスを制したモンドインテロ(父ディープインパクト)がいる[26]。
- 曾祖母はパシフィックプリンセス、母父はブライアンズタイムであり、1994年クラシック三冠を果たしたナリタブライアンに似た血統構成だった[27]。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ a b c d e f g h i j k l m n o “セダブリランテス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月30日確認。
- ↑ “セダブリランテスが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2022年4月6日). 2022年4月6日確認。
- ↑ a b “セダブリランテスの新馬データ”. netkeiba.com. 2019年11月30日確認。
- ↑ a b “2017年07月02日 ラジオNIKKEI賞 G3”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年11月30日確認。
- ↑ “シルクユニバーサルの14”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年11月30日確認。
- ↑ a b “【ラジNIK賞】セダブリランテス、4年目石川に初重賞を!” (日本語). 競馬予想のウマニティ (2017年6月28日). 2023年5月23日確認。
- ↑ “【ラジオN賞】セダブリランテス、4年目石川に初重賞を!”. サンケイスポーツ (2017年6月28日). 2019年11月30日確認。
- ↑ a b c 『優駿』2017年9月号 92頁
- ↑ “ラジオNIKKEI賞アラカルト”. 競馬ブック. 2023年5月23日確認。
- ↑ 『優駿』2017年9月号 93頁
- ↑ “【アルゼンチン共和国杯】セダブリランテス 併入「今回も力を出せる態勢」”. 東京スポーツ (2017年11月1日). 2019年11月30日確認。
- ↑ “セダブリランテスはセントライト記念から菊花賞へ|極ウマ・プレミアム” (日本語). p.nikkansports.com. 2023年5月23日確認。
- ↑ “セダブリランテスがセントライト記念回避|極ウマ・プレミアム” (日本語). p.nikkansports.com. 2023年5月23日確認。
- ↑ a b “2018年01月06日 中山金杯 G3”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年11月30日確認。
- ↑ a b セダブリランテス | 競走馬データ.netkeiba.com. 2019年11月30日閲覧
- ↑ a b c d 『優駿』2018年3月号 92頁
- ↑ “骨折のセダブリランテスは「今後6ヶ月以上の休養」の見込み”. netkeiba.com (2018年1月20日). 2019年11月30日確認。
- ↑ “【新潟記念】セダブリランテス格が違う!唯一の重賞2勝馬”. サンケイスポーツ (2018年9月1日). 2019年11月30日確認。
- ↑ “【新潟記念】セダブリランテスは7着に敗れる 石川「最後まで気持ちがもたなかった」”. スポーツ報知. 2019年11月30日確認。
- ↑ a b c “1番人気セダブリランテス復帰戦V/ディセンバーS|極ウマ・プレミアム” (日本語). p.nikkansports.com. 2023年5月23日確認。
- ↑ “【ディセンバーS】久々も何のその、セダブリランテスが2番手から伸び快勝/JRAレース結果 | 競馬ニュース” (日本語). netkeiba.com. 2019年12月18日確認。
- ↑ “【ディセンバーS】セダブリランテスが1年3か月のブランク乗り越えV 石川「まだまだタイトルを取れる」” (日本語). スポーツ報知 (2019年12月15日). 2023年5月23日確認。
- ↑ “セダブリランテスの復活に期待だ!/六甲S - 田中洋平のテクニカル6 バージョンα|極ウマ・プレミアム” (日本語). p.nikkansports.com. 2023年5月23日確認。
- ↑ a b “セダブリランテス登録抹消され乗馬に 18年日刊スポーツ賞中山金杯など重賞勝ち|極ウマ・プレミアム” (日本語). p.nikkansports.com. 2023年5月23日確認。
- ↑ a b c “セダブリランテス 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月30日確認。
- ↑ a b c d “セダブリランテスの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年11月30日確認。
- ↑ 『優駿』2018年3月号 93頁