Chakuwiki

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
コツウィキから転送)
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Chakuwiki
開設2005年
ウィキシステムMediaWiki
分野バカな噂の共有・バカが考えた妄想の共有
言語日本語
使用時刻日本標準時(JST)
現状閉鎖
創設者谷口一刀

Chakuwiki(チャクウィキ)は、MediaWikiを使ったWikiサイトの一つ。国産ペディアではあるが過疎ペディアではない。

概要[編集]

管理者は谷口一刀(本名:谷口正人。ペンネームとしては「一刀」「谷口マサト」などの名義も使用している。)で2005年ごろに開設されたWiki(ウィキ)。百科事典としてではなく、「バカが、バカなテーマで、バカな情報を集める場」を目的としている(この場合のバカとは否定的な意味合いではない)。主観的なものや地域の噂の共有などを行っており、地域ネタが多く、本に載らない各地域の本当の雰囲気を掴むのに役に立つ。2006年には、投稿された内容を元に「ご当地バカ百景」が出版された。

もともと谷口一刀の個人ブログ"借力"(リンク切れ、アーカイブ)の一部をMediaWiki化したウェブサイトである。

利用者は借民(ちゃくみん)と呼ばれている。ウィキペディアとは違って箇条書きに記入していく。原則的に記述の削除・改竄は禁止されており、反論がある場合は下の方にインデントを下げてどんどん書き込んでいくスタイルとなっている。また、赤リンクや転送リンクの追加禁止など、意外と細かい編集の方針が定められている。

そのため、他のウィキサイトからきた利用者は最初のうちは戸惑うことも多い。

イメージを共有することを目的として、もし○○だったらというようなテーマで書き込まれているものもある。

英語版やコツウィキなど、過去にはいくつかの姉妹プロジェクトが存在したが、それらは現在は閉鎖している。

管理者の数は多いが、そのうちの7割ほどがすでに活動していない状態である。

管理人の死去[編集]

管理人の谷口一刀は2020年8月頃[1]に死去[2]したが、その事実はサイト内に知らされることなくサイトは存続していた。

2020年12月8日頃に wiki.chakuriki.net のドメイン契約が切れ、アクセスができない状態となったことにより、サイト内に谷口死去の事実が知らされることとなった。この時点ではサーバーそのものはAWS上で正常に稼働していたため、生IPアドレスやamazonaws.comのサブドメインにて閲覧可能だった。このように辛うじてサーバーは生き残っていたことにより、今後のサイトに関する議論がサイト内で進められると同時に、Wayback Machineへのアーカイブも急ピッチで行われた。

2020年12月23日にサーバーも契約切れとなり、どのような手段を用いてもアクセスが不可能になった。今後のサイトに関する議論がまとまらないまま議論場所を失うこととなり、一旦は第三者によるクローンサイト(Chakuwiki.org, フォーク版)に議論場所を移したものの、運営者に対する疑念から旧コミュニティの主要人物らはこれを後継サイトとせず、閉鎖前に提案されていたmirahezeへの新サイト設立の準備が続けられた。

2021年1月15日に「Chakuwiki.miraheze.org」(スプーン版)が開設され、旧コミュニティ主要人物らはこちらを後継サイトと主張し、活動の場をこちらへ移している。

使用していたchakuriki.netはオークションにより40万円で何者かが落札し、アフィリンクサイトを経たうえ2021年2月11日chakuwiki.orgへリダイレクトするようになったことが確認された。

現状[編集]

フォーク版とスプーン版が現在2強状態となっており、記事数はスプーン版、利用者数はフォーク版のほうが多い。フォーク版ではあるユーザーが一部項目を細かく分割することで数字を増やしている状態である[3]

後継を主張するサイトの比較[編集]

詳細は「Chakuwiki/後継サイトの比較」を参照

サイト名 Chakuwiki Chakuwiki Chakuwiki Chaku Wiki
通称 (本家) フォーク版、org版 スプーン版、miraheze版 fandom版
URL wiki.chakuriki.net chakuwiki.org chakuwiki.miraheze.org chaku.fandom.com
設立 2005年3月9日 2020年12月22日 2021年1月15日 2020年12月14日
統計 記事数 17,306 16,591 20,689 5,764
総ページ数 62,468 49,492 51,910 7,355
アップロードファイル数 11,896 12,330 13,900 26
総編集回数 1,661,024 [* 1] 1,791,994 [* 1] 1,679,694 17,924
1ページあたりの編集回数 26.59 36.21 32.36 2.44
利用者数 17,111 2,432 1,796 [* 2] 35,528,999
管理者数 39 2 11 1
ビューロクラット数 12 1 4 1
チェックユーザー数 6 0 0 0
備考 2020年12月14日時点 2024年11月5日現在 2024年11月5日現在 2024年11月5日現在
過疎値 74 125 114 0
  1. a b 本家継承データ分もカウント
  2. Fandom全体の登録者数
過疎値の推移

著作権[編集]

Chakuwiki:著作権によると、「chakuwikiのコンテンツはみんなのモノなので自由に使っちゃってください。事前の許可もいりません。」「一旦サイトオーナーである一刀の著作物という事にしたうえで「自由に使ってください」と宣言しています。」ということであり、形式上オーナーに帰属するが、そのオーナーの手により事実上パブリック・ドメインであることが宣言されている。ただし、正式なライセンシングなどが行われていない[4]ため、Enpedia:よくある質問と回答では、エンペディア内での利用は認められていない旨が記載されている。

投稿規制[編集]

Chakuwikiでは「書き込まれた内容が半永久的に残る」という特殊なシステムであることから、大規模な事件や災害が発生した際には膨大な情報が溢れかえらないように、それらに関する書き込みが制限される。(Chakuwiki:重大事件事故災害等発生時の投稿規制ルール

これに関して2ちゃんねるユアペディアなどでは、「独裁体制」「昔より面白くなくなった」「糞サイト」「ウィキペディア化」などと揶揄されている。

なおこれに関しては、借井戸などで議論をされた箇所がなく投稿規制関連のテンプレが作られているところから、自然的にこのルールが定着していったと考えられる。

管理者と運営状況[編集]

ウィキペディア化とはいえ、ウィキペディアではガチガチに固定されたルールに従えば基本的にお咎めはない[5]ものの、Chakuwikiでは管理者の気まぐれによりルールが変化するなどの独裁状態となっていたため、言うなれば「ウィキペディアよりも深刻な状態」であった。

初期のChakuwikiでは、アンサイクロペディアのお札下り同様、かなりの数の管理者権限がばら撒かれた。Chakuwikiには休職規定がないため、これらの管理者のうち、解任又は辞任した人たちを除くと、そのほとんどが今でも管理者権限を保持している。

しかしながら、実働している管理者は少なく、その中でも専ら管理編集に専念するタイプも一定数いるため、コミュニティの方向性を考えて意見を提起したりする管理者の数がかなり限られてきた経緯があり、上記のような一種の「独裁」に近い状態が続いてきたのだと考えられる。

それでも、しばらくはむらまさMuttleyの二頭体制であり、完全に独裁に近い性質を持つことは辛うじて免れていた。但し、この経緯の中で、むらまさとの不和があったI.T.Revolutionなどが一時的に引退するなどの出来事が起こった結果、意見を言える利用者が減り、むらまさの失脚後の独裁状態に至りかねない地盤ができていったと考えられる。

勢力図が変化したのは、2017年、むらまさがChakuwiki:借井戸/2017_07-12/管理者の適正として、事実上Muttleyを引きずりおろそうとして自滅した時である。この結果、それまでの「自分ルール」振りかざしなどが問題視され、むらまさは1か月の投稿ブロックと管理者権限の剥奪となった。むらまさは最終的には無期限ブロックされている。

以降、しばらくは対抗する利用者のいなくなったMuttleyによるほぼ独擅場に陥り、この間にKの特急並河悠斗は管理者権限を返上しChakuwikiを去るに至っている。

ちなみにKの特急と並河悠斗の引退の直接的理由は、選挙制度を蔑ろにしたカザハナ(アンサイクロペディア名SHINJI)への全権付与であり、疑問視していたのはMuttley一人ではなく、選挙を「LTA摘発の場」として利用し、その事について事前にオーナーと密談・承認を得ていたという閉鎖的な体質だったと捉えることもできなくはない。

ただ、不在がちのオーナーに代わり、ほぼ筆頭管理者として全権を掌握したMuttleyも、中之島線を冤罪ブロックしたことに端を発して、オーナーの信頼を失ったらしく、この件を踏まえて監査役CUに就任したむらまさの権限を「濫用があった」として剥奪を強行した際に、共倒れでオーナーによって管理者権限を剥奪された[6]

一方、この「濫用」問題や、それまで監査役でありながらCU権行使を拒否してきたことなどが問題視され、むらまさはむらまさで、無期限ブロックされるに至った。

これは単純な喧嘩両成敗ではなく、両者とも長年の不信が蓄積した結果の処分だったということらしい。

Muttleyの失脚後も、掲示板では何故か彼、通称「お犬様」の神話が色濃く残っており、Muttleyの後を継いで、現在のチャクウィキの中心的な管理者になっているTc79929BakabaはいずれもMuttleyその人ではないかという指摘が後を絶たない(なお、後に後者は開拓者 (ウィキ利用者)であったことが判明した)。

そして、Muttley失脚後のChakuwikiでは、その運営体質を改善できる力量のある管理者が登場せず、本質的な問題はなあなあなまま、管理者と一般利用者の小競り合いが所々で発生する状況が続いていた。

が、創設以来散逸しがちで、その散逸や忘却が独自ルールをかざす背景にもなっていた、方針文書群がとうとうテンプレートで一覧化され、管理編集などの管理行為についてもルールによる規制が加わり始めているので、今後はより見通しのいいサイトになることに期待したい。

なお、一時期ほぼ唯一のアクティブなCUであったMuttleyが、全てのLTAは単独犯だと思い込んできたことの影響で、ウィキペディアのLTAでChakuwikiへの出没も確認されるいせちかを恒心系荒らしとして対処するなど不可解な対応行為も多かったが、とうとういせちか系はいせちか模倣型として分離されるに至った。

その後、Muttley改め"はLTA:ANTIRXY認定をされ無期限ブロックされた。

他サイトとの関係[編集]

エンペディアとの関係[編集]

Chakuwikiとエンペディアに直接的な関係はない。「もしChakuwikiがなかったら」というページにエンペディアに関する記述が少しある程度であったが、ついにエンペディアとして独立項目が立てられた。

一部の元管理者が嫌っていた節があったため、関係が微妙だったが、今ではそれほどこじれてはいないと思われる。

Yourpediaとの関係[編集]

Yourpediaでは、Chakuwikiを追放されたユーザーの名前がちらほらと確認できる。

借民を騙るYourpedia利用者の存在などにより、原則的に借民がYourpediaの編集をすることを良しとしておらず、2007年には「Yourpedia(投稿)禁止令」が発令された。

かつては、Chakuwiki上の「Yourpedia」の項目は白紙保護されており、長らく意識的にYourpediaに関する記述を排除してきていたが、2019年に入って廃止され、現在は転送ページになっている。

アンサイクロペディアとの関係[編集]

Chakuwikiとアンサイクロペディアは直接的な関係はないが、2018年まで長らく、Chakuwikiの管理者であるMuttleyがアンサイクロペディアでも管理者に就任していた影響で、いくつか同じ内容の記事が散見される。しかし、MuttleyがChakuwiki側で休眠に入った後、ジョークニュースは「趣旨違い」として一掃された。

また、一部のアンサイクロペディアと共通するテンプレートにも削除検討が貼られ、脱アンサイクロペディア化とも取れる動きがこの頃は見られる。

Mirahezeとの関係[編集]

記事Mirahezeが存在し、一部管理者がMirahezeのウィキにも出入りしているようだが、直接的な関係性は存在しない。かつてはOurwikiなるライバルになりたいウィキがMirahezeに存在していたが、現在はそれも閉鎖されている。

主要ウィキサイトのお互いの評価[編集]

MediaWikiサイトクロスレビュー
対象サイト
ウィキペディア アンサイクロペディア Chakuwiki ユアペディア エンペディア
レビュア丨 ウィキペディアン 誰でも編集できるフリー・オンライン百科事典 ウィキペディアのパロディサイト 個人の持つ主観を共有するサイト ユアペディアユーザーがアフォなことは明々白々 ネット上でさえそれほど知られているとは言えない、特筆性のないサイト
アンサイクロペディアン “最高の内容を目指す”と自称している、インターネット上の百科事典モドキ 真実にユーモラスな嘘を織り交ぜてネットに面白さを提供する八百科事典 バカがバカな事をバカバカしく議論して世界の噂や法則を導き出す情報集合体 ウィキペディアを上回る信頼性の高いフリー百科事典になりたかったナニカ どの百科事典もどきであるかは謎のままとなっているサイト
借民 ファンサイトじゃないんだよ サーバー落ちすぎ バカのバカによる、バカのためのサイト 誹謗中傷などが書かれ放題の無法地帯 not archived that URL....君についての優先度、低すぎ…?
ユアペディアン 無職の引きこもり管理者・利用者によるイヤガラセ・サイト 記事を作った本人はおもしろいと思っているのだろうか? ネット上で最も「おもしろくない」「2ch以下のゲスなサイト」 ウィキペディアに不満の有志により立ち上げられた日本語の自称インターネット百科事典 駄目なユーザーが行くべきゴミ箱
エンペディアン 世界最高クラスの知名度を持つが内容には誤りも多い 雑学知識を身に付けるためには丁度良いレベル 管理者の気まぐれによりルールが変化する噂やテーマを集めるサイト 誹謗中傷や荒らしが蔓延するサイト 誰でも利用できる "謎の百科事典もどき" ウェブサイト

kotuwiki[編集]

姉妹サイトにkotuwiki(コツウィキ)というものがあった。これは、Chakuwikiと違い基本的には真実のみを投稿するためのウィキサイトで、主に日常生活に役立つ何かしらの"コツ"を箇条書きに投稿するためのサイトである。

しかしながら、"(内容が)いささか真面目すぎた"[7]とのことで、現在は管理人を除いて編集することしかできない[8]

いくら背後に強力な Chakuwiki が構えていてインターウィキまで作成されているといえど、結果としては編集も記事数もさほど多くなく、いわゆる過疎ペディアのひとつであったといえるだろう。

結局、2016年8月のChakuwikiサーバー移転と同時に閉鎖されてしまったが、2019年に入り、前身であった我流メソッドが再発見され、現在ではChakuwiki本体で、少しずつ旧コツウィキ的な内容も取り込まれつつある。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 後述のサイトの記事にて、「(投稿日である9月24日の)昨日が49日」との記述があり、同日より逆算すると8月6日となる。なお、TwitterおよびYouTubeの最後の投稿が7月30日であり、noteのプレミアムも6月末で廃刊している。
  2. 友人との永遠のお別れ - 社会実装デザイン研究室(東北芸術工科大学准教授・緑川岳志の個人サイト)
  3. 一例として、5月10日にはICカード・ポイントカードより12記事を分割している特定ユーザーの投稿履歴
  4. 書籍化なども行われている関係で、意図的にライセンスは利用していないらしい。
  5. ルール全てを無視しなさい、というルールもあるのでそんなに単純でもない。
  6. なお、この時点では"と改名されており、後に再作成された新Muttleyアカウントは、名目上、始終権限を持たない一般利用者の扱いになっている。
  7. コツウィキの編集について - 借力日記 (リンク切れ)(一刀のブログ)より。
  8. 一刀のブログ(上記)には"管理人"とあるのであって"管理者"ではない。

外部リンク[編集]

チャクウィキ関連
本家サイト Chakuwiki (chakuriki.net, 2020年12月閉鎖)
フォークサイト Chakuwiki.miraheze.org (miraheze版) / Chakuwiki.org (org版) / Chaku Wiki (fandom版)(Chakuwiki/後継サイトの比較
人物 谷口一刀 (創設者)
主なコーナー もしWiki / 勝手にシリーズ / バカの法則 / ベタの法則 / ざんねんなモノ事典 / バカの卵
参考 カテゴリ:Chakuwiki / バカ (Chakuwiki) / 日本ウィキア