Chakuwiki/後継サイトの比較

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本項目は、Chakuwiki(Chakuriki.net。以下「本家」)の後継サイト(Chakuwiki.orgChakuwiki.miraheze.orgなど)を総覧して比較する記事である。それぞれのサイトの詳細については個別記事を参照のこと。

分裂[編集]

詳細は「Chakuwiki#管理人の死去」を参照

本家管理人の谷口一刀(谷口マサト)が死去し、2020年12月に本家サイトがアクセス不能になると、サイト利用者たちは移転先を検討することを余儀なくされた。その中で一足先に開設されたのがChakuwiki.orgである(通称:org版、フォーク版。以下「フォーク版」と表記)。しかしながら、フォーク版創立者への疑惑があり本家コミュニティの大半はフォーク版への移転を是とせず、新たにChakuwiki.miraheze.orgが作られるに至った(通称:miraheze版、スプーン版。以下「スプーン版」と表記)。

フォーク版、スプーン版という名称は、まず最初に分割されたorg版をフォーク[1]と呼び、後からできたmiraheze版を食器に喩えてスプーンと呼ぶことになったのが由来である。

なお、本家閉鎖に伴って出現したサイトは他にもあり、Fandom(旧Wikia)に作られたChaku Wiki(通称:fandom版)やFC2WIKI製のchakuwiki(通称:fc2版)などが知られる。しかしSEO的およびコミュニティ的にはフォーク版・スプーン版が後継サイトの座を争う二大巨頭であり、そのほかのサイトはこれら2サイトに大きく水をあけられている。

谷口の親族・遺族による意見[編集]

  • Chakuwikiユーザーのあやと、谷口の訃報を伝えた緑川岳志がFacebook上でやり取りをしたところ、谷口の親族からChakuwikiの契約継続は控えたいとの回答を頂いたとのこと[2]
  • スプーン版作成後、谷口の遺族より「残してくださってありがとうございます」と感謝の言葉を頂いている[3]が、公認しているともいえない。
  • こうした事情から、あくまで外部の人間がどれが正式後継であるなどと言うのはお門違いである。どれもChakuwikiを名乗っている以上Chakuwikiであり、コミュニティ内部でどう合意しようが、規模がどれだけ大きかろうが、もとの運営者の谷口マサト氏自身や遺族などしかるべき関係人物による正式後継である明確な根拠[4]を得ない限り、所詮それは類似サイトの一つでしかないことを忘れてはならない。

大まかな特徴・相違点[編集]

基本的に、編集の活発さはorg版(フォーク版)が有利であるが、旧コミュニティ主要人物らはmiraheze版(スプーン版)こそが正式後継であると主張しているため、経済を取るならorg版・政治を取るならmiraheze版といった様相を呈している。

フォーク版[編集]

  • 本家で無期限ブロックされたユーザーを特段継続してブロックはしておらず、特にフォーク版上で問題行為を起こしていない限りは引き続き書き込みができるようになっている。
  • 本家時代の投稿規制・速報規制が廃止されており、東日本大震災や新型コロナウイルスに関するもしwikiも建てられている。
  • 本家の3000バイト要項[5]が拡大解釈されており、比較的記事が分割されやすい傾向にある。
    • かつて本家にあった32000バイト要項[6]よりも少ない20000バイトほどの記事から分割されることもあった。
    • 一例として、5月10日にはICカード・ポイントカードなどより12記事を分割している特定ユーザーの投稿履歴。同時期に複数ページから分割させてはいるものの、50000バイトから14000バイトに減らしている一方、その項目に対する特段の盛り上がりは少ない。
    • その割には「似たモノ同士/年」などの非常に長い記事は分割したがらないので、10万バイト超えの記事はフォーク版のほうが多い。つまり分割の余地はまだあると思われる。
  • 特別:ページ一覧や、特別:記録のうち削除記録など、スプーン版と比べて閲覧できないMediaWikiの特別ページが比較的多い。
  • わずかに早く設置されたこと、独自ドメインであること、本家ドメインの落札により本家URLからフォーク版に転送されるようになったことなどより、検索エンジンにおける優位性を確保している。
    • もっとも、フォーク版に記事がない場合はその限りでない。
    • 加えてTwitterなどのSNSシェアボタンもあるため、空中戦ではフォーク版が有利。
    • 全般的な活動ユーザー数もこちらの方が多い。
  • スプーン版との区別のため、一度「年輪方式[7]」が検討されたが、頓挫している。

スプーン版[編集]

  • 原則として本家時代のコンセンサスを引き継いでおり、LTAも引き続き規制されている。
  • 本家コミュニティが引き継がれている関係からか、記事量の盛り上がりはフォーク版よりも高く、フォーク版の記事分割をもってしても総記事数ではこちらの方が多い。地上戦ではスプーン版が有利。
  • mirahezeの都合上非営利のため、広告はない。
  • ただしmirahezeはボランティアと寄付により無料で運営されており、安定性はよくない。基本的にサイトが重いほか、2022年11月16日から12月28日まで長期に渡ってサーバーがダウンしたり、2023年6月16日にはサービス終了の危機を迎えたりしている(後者は回避された)。

双方へのマルチポスト[編集]

  • 基本的に、双方とも「第三者が持ち出し・持ち込みするのは駄目だが、両方を兼任しているユーザーが持ち出し・持ち込みするのは咎められない」という対応。
    • もっとも、マルチポストを禁止する流れも何度かあったが、頓挫している。
  • スプーン版はフォーク版への流出を避けるため、CC BY-NC-SAを採用している。

MediaWiki界隈での後継サイト認識[編集]

本章では、インターウィキ「chakuwiki」にどのサイトを指定しているかという視点から、各MediaWikiサイトにおけるChakuwikiの後継サイト認識を検討する。

  • ここEnpediaでは、Chakuwikiのコミュニティ関係人物が多いこともあって、コミュニティの主要人物らが後継を主張するスプーン版(Chakuwiki.miraheze.org)をインターウィキで指定している[8]
  • アンサイクロペディアでは、閉鎖直後は暫定的に Internet Archive へリンクの処置がなされた。その後、jaucp:テンプレート・トーク:Chakuwikiにて議論を行った結果、アクセス状況が10倍以上の大差であることを根拠に、実質的な後継はフォーク版(Chakuwiki.org)であると結論づけて、こちらをインターウィキで指定している[9]

脚注[編集]

  1. ソフトウェア用語で、あるソフトウェア開発プロジェクトから分岐して、別のプロジェクトができることを指す。
  2. chakuwiki:借井戸/2020/旧サイト閉鎖問題
  3. あやによる回答。該当項目
  4. 正式後継と認める親族による宣言や、正式後継である根拠となるマサト氏生前の発言など。
  5. 元々はバカの卵より独立する際や新規で記事を作成する際の目安。
  6. 古いパソコンだと、このラインより大きいページが読み込みにくかった。
  7. Chakuwikiのシステム上、創設時からの情報が蓄積され過去のものとなったデータが少なくないこと、また箇条書きの関係から冗長になりがちなため、毎年記事をアーカイブして新たに作り直すシステム
  8. 参照→Special:インターウィキ
  9. 参照→jaucp:Special:インターウィキ

外部リンク[編集]