麦飯
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麦飯(むぎめし)とは、押し麦(ひき潰したオオムギ)を米にかてて炊いた飯である。
概要[編集]
かやくご飯ではなく、「かてめし」であり、調味料は加えないことが多い。「麦は米に比べてデンプンが少なく、腹持ちが悪いが、他の栄養素が多く含まれ、食物繊維が多いので便秘になりにくいなど、健康によい」とされるが、これは疑問である。ただしカレーライスや麦とろのような「汁っぽいぶっかけ飯」には合う。
蘇東坡が考案したという、オオムギに適宜米とアズキ(小豆または赤小豆)を加えて炊いた「二紅飯」があるという。
給食[編集]
大日本帝国海軍は給食にオオムギを混ぜて脚気を防止したが、大日本帝国陸軍は「『麦飯が体にいい』というのは迷信である」として白米を兵士に提供し続け、多くの脚気患者を出した。なお、当時の軍医総監であったのは森林太郎(森鴎外)であり、「脚気は感染症である」と信じていたという話がある。
価格[編集]
かつては「貧乏人の食べ物」と言われた[1]麦飯だが、価格は米に近づいており、2000年では押し麦が1kg240円であったのに対し米は10kg2980円であった。