出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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(こめ)は、イネ科イネ属の植物である穎果をいう。

概要[編集]

以下の記述は江戸時代から明治時代にかけても米作を念頭に置いているため、現代では様相が異なっていることを申し添えておく。
稲刈りの後、はさ掛けし乾燥・熟成された稲束から千歯扱などを用いて藁と籾(もみ)に分け(脱穀)、籾摺り(籾殻を取り除く)したものが玄米である。玄米から先が米である。
ここから精米して胚芽および/または糠とを取り去ったものがいわゆる白米である。胚芽を残した「胚芽米」というものも市販されている。一般的な食用にはここで精米は終わる。 さらに精米を進めて芯白部分を取り出すと吟醸酒の醸造原材料となる。ここで削り取られた部分はあられ・煎餅などの原料とされる。また、割れた米なども粉砕されて原料とされる。

籾殻と糠[編集]

籾殻は基本的にセルロースであるが、二割ほどの二酸化ケイ素を含む。これを肥料あるいは壌土の土質改善に用いる方法としてはおおむね三つの方法がある。すなわち

  1. 生のまま施土する。
  2. 籾殻燻炭にしたのち施土する。
  3. 堆肥化したのち施土する。

である。生のまま使う場合は(苺や南瓜・西瓜などでやるように)マルチングに用いる。
籾殻燻炭にはいろいろと条件がある(それなりに広い場所がいるし、風が吹いたり雨が降ったりするとうまくゆかない)ため、糠と混ぜて鶏糞や牛糞や落葉や野菜屑なども加えて発酵させることも多い。 糠はそれなりに栄養価が高い(ビタミンB1などを含む)ので、牡蛎や雑穀類も追加して鶏の餌に加えてもよい。ボカシ肥料化したのち施土する方法もある。詳しい方法については農文協(農山漁村文化協会)が発行している書籍にでも当たられたい。

参考文献[編集]

脚注[編集]


関連項目[編集]


その他[編集]