絓秀実

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絓 秀実(すが ひでみ、1949年4月1日 - )は、文芸評論家。本名は菅秀実

略歴[編集]

新潟県小千谷市出身。新潟県立長岡高等学校卒業。学習院大学文学部哲学科中退。『日本読書新聞』編集長を経て、執筆活動に入る。1982年『花田清輝――砂のペルソナ』(講談社)で単行本デビュー。1983年批評誌『抒』を江中直紀芳川泰久渡部直己らと創刊。『抒』編集委員[1]コーネル大学客員研究員(1990年9月から1年間)[2]コロンビア大学客員研究員、日本ジャーナリスト専門学校専任講師(1998年3月退職)を経て[3]、2002年より近畿大学国際人文科学研究所教授。2015年定年退職。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『花田清輝――砂のペルソナ』 講談社、1982年
  • 『絓秀実メタクリティーク 』 国文社、1983年
  • 『複製の廃墟』 福武書店、1986年
  • 『世紀末レッスン』 パロル舎、1987年
  • 『探偵のクリティック――昭和文学の臨界 絓秀実評論集』 思潮社(〈昭和〉のクリティック)、1988年
  • 『小説的強度』 福武書店、1990年
  • 『詩的モダニティの舞台』 思潮社、1990年/論創社、2009年
  • 『文芸時評というモード――最後の/最初の闘い』 集英社、1993年
  • 『「超」言葉狩り宣言』 太田出版、1994年
  • 『日本近代文学の〈誕生〉――言文一致運動とナショナリズム』 太田出版(批評空間叢書)、1995年
  • 『「超」言葉狩り論争』 情況出版、1995年
  • 『大衆教育社会批判序説』 秀明出版会(発言者双書)、1998年
  • 『小ブル急進主義批評宣言――90年代・文学・解読』 四谷ラウンド 、1998年
  • 『「帝国」の文学――戦争と「大逆」の間』 以文社、2001年
  • 『革命的な、あまりに革命的な――「1968年の革命」史論』 作品社、2003年/筑摩書房(ちくま学芸文庫)、2018年
  • 『JUNKの逆襲』 作品社、2004年
  • 『1968年』 筑摩書房(ちくま新書)、2006年
  • 『吉本隆明の時代』 作品社、2008年
  • 『反原発の思想史――冷戦からフクシマまで』 筑摩書房(筑摩選書)、2012年
  • 『天皇制の隠語』 航思社、2014年
  • 『タイム・スリップの断崖で』 書肆子午線、2016年
  • 『絓秀実コレクション1 複製の廃墟──文学/批評/1930年代』 blueprint、2023年
  • 『絓秀実コレクション2 二重の闘争──差別/ナショナリズム/1968年』 blueprint、2023年

共著[編集]

編著[編集]

  • 『中上健次発言集成(全6巻)』 中上健次著、柄谷行人共編、第三文明社、1995-1997年
  • 『思想読本[11]1968』 作品社、2005年
  • 『ネオリベ化する公共圏――壊滅する大学・市民社会からの自律』 花咲政之輔共編、明石書店、2006年
  • 『津村喬精選評論集――《1968》年以後』 津村喬著、論創社、2012年
  • 『全共闘晩期――川口大三郎事件からSEALDs以後』 花咲政之輔共編著、航思社、2024年

脚注[編集]

  1. 『日本映画「監督・俳優」論』著者紹介
  2. 『文芸時評というモード――最後の/最初の闘い』著者紹介
  3. 『大衆教育社会批判序説』著者紹介・あとがき

外部リンク[編集]