文化放送平日午前6時台後半のネットワーク枠
文化放送平日午前6時台後半のネットワーク枠(ぶんかほうそうへいじつごぜんろくじだいこうはんのネットワークわく)とは文化放送をキーステーションに、全国のNRNの一部の放送局を結んで放送される、ネットワーク ニュースの一覧を指す。
2021年4月からは、おはよう寺ちゃんを放送している。文化放送では茨城、栃木、関東、首都圏(旧東京、西東京、神奈川、山梨)の各いすゞ・エルフ販売会社の提供枠となり、「おはよう寺ちゃん エルフ モーニングダッシュ」(おはようてらちゃん エルフ モーニングダッシュ)として放送されている。
枠の概要[編集]
この枠は当初、文化放送のみの放送だった『ワールド ホットライン』(6:15 - 7:00)が好評を博した為、6:31:30以降(地方局の番組枠としては、6:30以降)をネット枠としたのが始まりである。その後、番組名と放送枠の変換を経て今日まで継続されているが、ネットワーク ゾーンそのものを独立させた形で放送していた時期もあった。
現在、関東地方では「エルフ モーニングダッシュ」という冠タイトルが付いているものの、もともとは5:30 - 6:15の番組[1]に付いていた。1985年頃には、ラジオ大阪でも企画ネット番組として放送していた事がある[2]。
このネットワーク ゾーンの冠タイトルになったのは、早朝の番組が5:00スタートになり[3]、自社制作番組内のコーナーに移行してからである。
一方、ネット局ではこの6:30 - 7:00台で自社制作のワイド番組が放送されない局に限っての放送が多く、当初から現在に至るまで独立枠である[4]。
この枠の番組をネットする局は『生島ヒロシのおはよう一直線』(TBSラジオ / JRN)と『お早うネットワーク→お早う! ニュースネットワーク』(ニッポン放送[5] / NRN)をネットする局が殆どの為、この時間のネットワーク ニュースを全系列キー局から受けていることになる[6]。
放送内容はその日のニュースとスポーツ、及びニュース解説が中心となっている。
文化放送では2013年4月より10分拡大されている為、これまでは番組後半でネット局が飛び降りた後に放送していた、天気予報・交通情報・メッセージ紹介が前半に移されている(詳細はおはよう寺ちゃんの記事のタイムテーブルの欄を参照)。
歴代のネットワーク ニュースのタイトル[編集]
なお、文化放送で、「エルフ モーニングダッシュ」の冠タイトルが付加されたのは、「チャレンジ! 梶原放送局」からである。『吉田たかよし プラス!』と『吉田照美 ソコダイジナトコ』は番組名の前に、冠タイトルがついていた。
『吉田たかよし プラス!』以降、当ネットワーク枠の地方局向けコーナータイトルは設けられなくなっていたが、2021年3月29日以降はネットワーク ニュース向けのコーナー名が再び付くようになる。
放送期間 | 当タイトル | コーナータイトル |
---|---|---|
1983年4月4日 - 1991年10月4日 | ワールド ホットライン | |
1991年10月7日 - 1992年10月2日 | 寺島・藤井のジャストミート | 「寺島・藤井のジャストミート イン・ザ・ワールド」 |
1992年10月5日 - 1994年4月1日 | 千田正穂のおはよう! 朝一番 | 「千田正穂のおはよう地球通信」 |
1994年4月4日 - 1997年4月4日 | ピッピッポーン! まんまる玉子の邦丸じゃ | 「ニュース しぼりたて」 |
1997年4月7日 - 1999年10月1日 | 小西克哉のなんだ? なんだ! | 「ニュース もりもり」 |
1999年10月4日 - 2000年3月31日 | 西山弘道の世の中朝一番 | 「ニュース はつらつ」 |
2000年4月3日 - 2003年3月28日 | チャレンジ! 梶原放送局 | 「梶原しげるのチャレンジ! ジャパン」 |
2003年3月31日 - 2006年3月31日 | 蟹瀬誠一 ネクスト! | 「蟹瀬誠一のニュースネクスト!」 |
2006年4月3日 - 2007年3月30日 | 吉田たかよし プラス! | |
2007年4月2日 - 2013年3月29日 | 吉田照美 ソコダイジナトコ | |
2013年4月1日 - 2021年3月26日 | おはよう寺ちゃん 活動中 | |
2021年3月29日 - | おはよう寺ちゃん | 「おはよう寺ちゃん ニュース最前線」 |
出演(おはよう寺ちゃん)[編集]
- 寺島尚正
- 曜日別コメンテーター
ネット局[編集]
現在[編集]
放送対象地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送時間 | 備考・脚注 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | 文化放送(QR) | 1983年4月4日 - | 平日 6:25 - 6:54 | 【制作局】[7] |
鳥取県・島根県 | 山陰放送(BSS) | 平日 6:36.30 - 6:54[8] | ||
大分県 | 大分放送(OBS) | ※ | ||
秋田県 | 秋田放送(ABS) | 1990年4月2日 - | ||
富山県 | 北日本放送(KNB) | 1991年4月1日 - |
過去[編集]
- 放送時間は全て平日 6:35 - 6:54。
放送対象地域 | 放送局 | 放送期間 | 打ち切り理由 |
---|---|---|---|
北海道 | 札幌テレビ放送 (現、STVラジオ)(STV) |
1983年4月4日 - 1995年3月31日 | 『オハヨー!ほっかいどう』(自社制作番組)の放送枠拡大のため。 |
熊本県 | 熊本放送(RKK) | 1983年4月4日 - 2003年3月28日 | 『日刊・朝まる』(自社制作番組)を放送するため。 |
宮崎県 | 宮崎放送(MRT) | 1983年4月4日 - 2007年3月30日 | ※ 『スカッと朝いち番!』(自社制作番組)内包。 自社制作番組の枠拡大のため。 |
京都府・滋賀県 | 京都放送(KBS) | 1987年7月6日 - 1998年4月3日 | 『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』(自社制作番組)を放送するため。 |
福岡県 | 九州朝日放送(KBC) | 1988年4月4日 - 1999年4月2日 | 『中村もときの通勤ラジオ』(自社制作番組)を放送するため。 |
大阪府 | ラジオ大阪(OBC) | 1988年4月4日 - 2005年4月1日 | 『むさし・ふみ子の朝はミラクル!』(自社制作番組)を放送するため。 |
山口県 | 山口放送(KRY) | 1988年4月4日 - 2014年3月28日 2016年3月28日 - 2019年3月29日 |
[9] |
愛媛県 | 南海放送(RNB) | 1988年10月3日 - 2019年3月29日 | [10] |
徳島県 | 四国放送(JRT) | 1989年4月3日 - 2003年3月28日 | 『JRTラジオ あさ一番』(自社制作番組)を放送するため。 |
香川県 | 西日本放送(RNC) | 1990年4月2日 - 2014年3月28日 | 『サウンドスケッチ』を放送するため。 |
中京広域圏 | 東海ラジオ(SF) | 1990年10月1日 - 1990年代後半 | 『天野良春の朝からごきげん!』(自社制作番組)を放送するため。 |
沖縄県 | ラジオ沖縄(ROK) | 1991年4月1日 - 2003年3月28日 | 『暁で〜びる』(自社制作番組)の放送枠拡大のため。 |
福島県 | ラジオ福島(rfc) | 1991年4月1日 - 2012年11月30日 | ※ 『朝から全開!』(自社制作番組)の枠拡大のため。 |
高知県 | 高知放送(RKC) | 2007年4月2日 - 2019年3月29日 | |
長崎県・佐賀県 | 長崎放送(NBC) | 2017年4月3日 - 2020年9月26日 | |
新潟県 | 新潟放送(BSN) | 2006年4月3日 - 2021年3月25日(木曜)[11] |
参考文献[編集]
- ラジオ新番組速報版(三才ブックス)
- ラジオ番組表(三才ブックス)
脚注[編集]
- ↑ 『エルフ モーニングダッシュ 桂竜也の今日も元気で』→『エルフ モーニングダッシュ 楽太郎のおいしい朝だよ』
- ↑ 『エルフ モーニングダッシュ 水本貴士のヨーイドン!』
- ↑ 『エルフ モーニングダッシュ サトコの5時ですよ』→『エルフ モーニングダッシュ 1134の民夫です』→『エルフ モーニングダッシュ 山口良一 笑顔が一番』
- ↑ 過去の四国放送や宮崎放送のように、稀に自社番組に内包される事もある
- ↑ ニッポン放送は「飯田浩司のOK! Cozy up!」内。
- ↑ 「お早う!〜」に関して、一部局は『お早うネットワーク 情報宝島』をネットする局と、両番組のネットをする局がある。
- ↑ 「ソコダイジナトコ」までは6:36.30開始であった(提供クレジット等は6:30 - 6:35の間に行われる)。「おはよう寺ちゃん」になってからは6:25に拡大され、冒頭10分は関東ローカル枠になっている。
- ↑ タイムテーブル上は6:35 - 6:55となっているが、実際は冒頭90秒と後半60秒はローカルCMに差し替えている。
- ↑ 2014年3月28日をもって『ENEOSプレゼンツ あさナビ』放送の枠確保のため一旦打ち切られたが、『あさナビ』のネット終了で2年後よりネットを再開した。空いた時間は『おはよう体操!630』(自社制作番組)、『健康なんでも相談』で穴埋め。『あさナビ』ネット枠確保のため再び打ち切り。
- ↑ 『ラジオライブラリー「新・人間革命」』の放送開始とそれに伴う『氷川きよし節』の枠確保に伴う。どちらも文化放送制作で、かつ後者は寺島が出演している。
- ↑ 新潟放送のみ「おはよう寺ちゃん 活動中」のネット受けについては、放送期間途中から月 - 木曜までの放送になり金曜日のみ非ネットだった。