2004年の台風

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Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが2004年の台風の項目をおカタく解説しています。
Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが2004年の台風集中上陸の項目をおカタく解説しています。

2004年は、台風の年間発生数は29個と、例年に比べて特別多かったわけではないが、そのうち19個日本に接近、さらにそのうち10個が本土に上陸し、いずれも史上最多となった。上陸率は3分の1を超え、平年値3個の3倍を超えた。当時、それまでの台風上陸数の最多記録は、1990年1993年6個であったため、一気に4個も (最多記録を) 更新するに至った。

台風の日本上陸数の記録 (2022年現在)
上陸数が多い年 上陸数が少ない年
順位 上陸数 順位 上陸数
1 2004年 10 1 2020年 2008年 2000年
1986年 1984年
0
2 2016年 1993年 1990年 6 6 2009年 1995年 1987年 1980年
1977年 1973年 1957年
1
5 2019年 2018年 1989年 1966年
1965年 1962年 1954年
5
平年との比較
種目 平年 2004年
台風の発生数 約26個 29個
台風の日本への接近数 約11個 19個 (史上最多タイ)
台風の日本への上陸数 約3個 10個 (史上最多)

典型的な「台風の当たり年」であった2004年は、6月から10月にかけて台風が絶え間なく (かつ前例がないほど) 日本を襲ったため、全国各地で甚大な被害が出た。特に10月の台風23号は、死者95名・行方不明者3名という平成で最悪の被害をもたらした。

2004年に日本に上陸した台風の一覧
台風 国際名 最低気圧 上陸日 上陸地点 死者・行方不明者
台風4号 Conson 960 hPa 6月11日 高知県室戸市
台風6号 Dianmu 915 hPa 6月21日 高知県室戸市 5人
台風10号 Namtheun 935 hPa 7月31日 高知県西部 3人
台風11号 Marou 996 hPa 8月4日 徳島県東部
台風15号 Megi 970 hPa 8月20日 青森県津軽半島 10人
台風16号 Chaba 910 hPa 8月30日 鹿児島県串木野市 17人
台風18号 Songda 925 hPa 9月7日 長崎県長崎市 46人
台風21号 Meari 940 hPa 9月29日 高知県宿毛市 27人
台風22号 Ma-on 920 hPa 10月9日 静岡県伊豆半島 9人
台風23号 Tokage 940 hPa 10月20日 高知県土佐清水市 98人

しかし、なぜ2004年だけ台風が異常なほど多かったのかについては、いまだにはっきりとはわかっていない。この年は例年と比べて太平洋高気圧の配置が異なっていたために、たまたま (偶然) 日本が台風の通り道になってしまったというのがよく言われていることである。なお、この異常気象は、近年問題となっている「地球温暖化」などと関連があるのかどうかについてもよくわかっていない。