台風の上陸

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台風の上陸(たいふうのじょうりく)とは、台風北海道本州四国九州のいずれかの海岸線に達することを言う。その他の島の海岸線に達した場合や、小さな半島を横切っただけの場合は通過と呼ぶが、小さな島を通過しても通過の発表はされない場合が多い。また、上陸した後に一旦陸地から離れたのち、再び上陸した場合は再上陸と呼ばれる。台風は平年値では年に3個ほど上陸し、8月から9月にかけて多いが、4月や11月に上陸したこともある。なお、沖縄県は本州、四国、九州、北海道のいずれにも属さないので、沖縄県に台風が上陸することは決してない。

台風が上陸しやすい場所[編集]

台風の上陸が最も多いのは、鹿児島県であり、この他、和歌山県高知県静岡県といった地域への上陸も多い。これらの県は、台風が自然な放物線のコースをたどって日本に接近した場合に上陸する場所である。

台風が上陸しにくい場所[編集]

北海道[編集]

北海道は、そもそもここまで台風として接近することが珍しく、温帯低気圧に変わっていることが多いため、上陸は少ない。上陸する場合は太平洋側が多く、日本海側、特に石狩地方以北に上陸することはまれである。オホーツク海側に上陸した例は皆無である。ありうるとしたら、歯舞群島から国後島を通ってオホーツク海に抜け、そこから西に曲がって上陸、ということになるだろうが、そもそもオホーツク海まで台風のまま到達することが困難である。

青森県下北半島から千葉県外房[編集]

これらの地域に上陸するためには、上陸直前で西向きに進んでいる必要があるが、この地域で普通台風は東向きに進むため、上陸は珍しい。なお、東向きに進んでいても、千葉県外房や宮城県の仙台湾沿岸など、陸地が湾曲している場所には上陸できる可能性があるが、観測史上にそのような例はない。

東京都[編集]

単純な話、狭い東京湾の奥まで上陸せずに進むのが難しいのである。三浦半島は通過扱いになるので、三浦半島を通過して、横浜から川崎の陸地すれすれを進み、江戸川区付近に上陸するという経路は考えられるが、過去にその例はない。再上陸でもよければ、千葉県外房に上陸してから西進して東京湾に抜け、東京都に上陸というのも考えられるが、これも過去に例はない。

大阪府[編集]

ここも、狭い紀伊水道を通り抜けて上陸するのが難しいため、過去に上陸した例がない地域である。なお、四国に上陸した後に大阪府に再上陸した例はある。

山陽地方[編集]

ここも、狭い瀬戸内海を通り抜けて上陸するのが難しい地域となっている。なお、再上陸でもよければ、四国に上陸した後に山陽地方に再上陸した例は数多くある。また、佐田岬半島は通過扱いになるので、豊予海峡から佐田岬半島を通過して広島県に上陸したことはある。

大分県[編集]

ここは、西寄りに進まない限り上陸が難しいため、宮崎県との境界を除くと台風が上陸したことがない地域である。一応、宮崎県の海岸線すれすれを北北東に進み、佐伯市に上陸というのも考えられなくはないが、過去にその例はない。

福岡県・佐賀県[編集]

玄界灘を相当器用に進まないと上陸できない地域である。北に進み過ぎると山口県に上陸してしまうか、企救半島をかすめて通過扱いになってしまうし、南にずれると長崎県に上陸してしまう。2021年までに福岡県に初めて台風が上陸したが、佐賀県は福岡県より北側の海岸線が短いため、上陸はさらに困難だと考えられる。島原半島が通過扱いになれば、南側から上陸するのは不可能ではないかもしれない。

山陰から青森県津軽地方[編集]

一般に、本州の日本海側に台風が最初に上陸することは少ない。この地域では台風は北東に進み、北海道方面に向かうことが多いからである。また、最初に上陸するためには、対馬海峡を上陸せずに通り抜けなければならない。韓国に上陸しても日本の気象庁では上陸扱いにはならないが、衰弱してしまう。山陰や兵庫県豊岡地方、京都府に上陸するには、対馬海峡を横切った後、北東から東に進路を変える必要があるが、そのような例はまだない。北陸への最初の上陸はまだ容易であり、福井県敦賀市に台風が最初に上陸したことはあるが、その他は再上陸しかない。特に富山県は能登半島を通過扱いにした上でやや南下しながら新潟県との県境ギリギリに上陸するしかなく、難易度が極めて高いため、再上陸すらない。東北地方日本海側への上陸も比較的容易ではあるが、実例は少ない。