静岡茶

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静岡茶(しずおかちゃ)は静岡県産で栽培・生産される日本茶の総称である。静岡県内産の茶葉を100パーセント使用したものを「静岡茶」と表示できる[1]

沿革[編集]

  • 明治維新前にも静岡で茶は栽培されていたが、量は少なかった。一部は徳川家康など徳川幕府に献上されていた。
  • 茶の生産が盛んになるのは、明治以降である。茶の生産拡大に貢献したのは、当初は静岡に移住した幕臣であった・
  • 明治維新後は静岡藩に仕官できたものはごく一部であった。明治政府に反感を持つものも多く、仕官を潔しとしないものが多かった。
  • 1869年、幕府精鋭隊の武士たちは中條景昭を隊長としてら220戸が牧之原に移住した。
  • 1871年ころに駿河・遠江に移住した旧幕臣は、13,764人に及ぶと言われる。
  • 士族授産のため、牧之原の帰農・開墾が進められた。当時は横浜から茶の輸出が盛んとなっており、売先の見込みがあったのである。
  • 旧幕臣で幕末「遊撃隊」隊長であった人見勝太郎は静岡藩における子弟教育を評価され勧業寮に出仕し、製茶業務に従事した。
  • 2018年の、静岡茶の全国シェアは41%でトップである。2位の鹿児島県は34%であった[2]

産地のエリア[編集]

静岡茶の産地はおおむね8地区に分かれている。

  • 西遠地区
  • 中遠茶産地
  • 牧之原茶産地
  • 川根茶産地
  • 志太(しだ)茶産地
  • 本山(ほんやま)茶産地
  • 清水茶産地
  • 富士・沼津茶産地

脚注[編集]

日本茶の産地とブランド
東北地方

黒石茶(青森県) / 気仙茶(岩手県) / 桃生茶(宮城県) / 檜山茶(秋田県)

関東地方

さしま茶(茨城県) / 奥久慈茶(茨城県) / 古内茶(茨城県) / 鹿沼茶(栃木県) / 黒羽茶(栃木県) / 梅田茶(群馬県) / 狭山茶(埼玉県) / 佐倉茶(千葉県) / 八街茶(千葉県) / 東京狭山茶(東京都) / 足柄茶(神奈川県)

中部地方

村上茶(新潟県) / ばたばた茶(富山県) / 加賀棒茶(石川県) / 中居茶(石川県) / 輪島茶(石川県) / 南部茶(山梨県) / 赤石銘茶(長野県) / 揖斐茶(岐阜県) / 白川茶(岐阜県) / 静岡茶(静岡県) / 掛川茶(静岡県) / 川根茶(静岡県) / 西尾碾茶(愛知県) / 足助寒茶(愛知県) / しんしろ茶(愛知県)

近畿地方

伊勢茶(三重県) / 伊賀茶(三重県) / 朝宮茶(滋賀県) / 政所茶(滋賀県) / 土山茶(滋賀県) / 水口茶(滋賀県) / 宇治茶(京都府) / 和束茶(京都府) / 丹波茶(兵庫県) / 母子茶(兵庫県) / 朝来みどり(兵庫県) / 大和茶(奈良県) / 色川茶(和歌山県) / 川添茶(和歌山県) / 音無茶(和歌山県)

中国・四国地方

大山茶(鳥取県) / 用瀬茶(鳥取県) / 出雲茶(島根県) / 大東茶(島根県) / 伯太茶(島根県) / 伯太番茶(島根県) / 海田茶(岡山県) / 富原茶(岡山県) / 世羅茶(広島県) / 小野茶(山口県) / 高瀬茶(山口県) / 阿波晩茶(徳島県) / 高瀬茶(香川県) / 新宮茶(愛媛県) / 久万茶(愛媛県) / 碁石茶(高知県) / 土佐茶(高知県) / 仁淀茶(高知県)

九州地方

八女茶(福岡県) / 嬉野茶(佐賀県) / そのぎ茶(長崎県) / 世知原茶(長崎県) / くまもと茶(熊本県) / 因尾茶(大分県) / 津江茶(大分県) / 高千穂茶(宮崎県) / 都城茶(宮崎県) / 鹿児島茶(鹿児島県) / 知覧茶(鹿児島県) / 奥みどり(沖縄県)