新宮茶

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新宮茶(しんぐうちゃ)は、愛媛県四国中央市新宮町で栽培・市販される日本茶である。

沿革[編集]

  • 1951年(昭和26年)、愛媛県宇摩郡新宮村(現・愛媛県四国中央市新宮町)の石川重太郎村長(当時)は、村の特産品作りのため、静岡からお茶の種を取り寄せ村内農家に配って栽培を始めた。
  • 1954年(昭和29年)3月、四国で初めて「やぶきた」種が植えられた。静岡の国立原種農場から優良品種の「やぶきた」の苗木を入手し、品種茶栽培に取り組んだものである。
  • 1955年(昭和30年)、脇久五郎は村内初の茶園を完成し、新宮茶の安定生産を始める。石川重太郎村長(当時)から『ええ品種の茶があるんだが作ってみんか』と言われ、崖から飛び降りる気持ちで始めた」と脇は語る。それまで30年ほどタバコ栽培を続けており、切り替えることはリスクが大きかった。周囲からは失敗するだろう、無謀なことだとみられていたという。
  • 1983年(昭和58年)、脇博義は農薬や化学肥料を使用したお茶の栽培ではなく、土着天敵を利用した新たな栽培方法、農薬を使わない栽培を村内へ呼びかけた。一番茶は被害がなく、二番茶の摘みとり後、すぐに枝を切ることで害虫の餌を減らし、害虫の大量発生を防いだ。害虫の天敵であるクモを利用して害虫の被害を食い止めた。昭和51年・井邦賞、昭和53年・愛媛県功労者表彰を受ける。
  • 1986年(昭和61年)、村内全戸でも農薬を使わない茶栽培に成功した。
  • 2006年(平成18年)、「第55回 全国農業コンクール」で農林水産大臣名誉賞を受賞。

脚注[編集]

日本茶の産地とブランド
東北地方

黒石茶(青森県) / 気仙茶(岩手県) / 桃生茶(宮城県) / 檜山茶(秋田県)

関東地方

さしま茶(茨城県) / 奥久慈茶(茨城県) / 古内茶(茨城県) / 鹿沼茶(栃木県) / 黒羽茶(栃木県) / 梅田茶(群馬県) / 狭山茶(埼玉県) / 佐倉茶(千葉県) / 八街茶(千葉県) / 東京狭山茶(東京都) / 足柄茶(神奈川県)

中部地方

村上茶(新潟県) / ばたばた茶(富山県) / 加賀棒茶(石川県) / 中居茶(石川県) / 輪島茶(石川県) / 南部茶(山梨県) / 赤石銘茶(長野県) / 揖斐茶(岐阜県) / 白川茶(岐阜県) / 静岡茶(静岡県) / 掛川茶(静岡県) / 川根茶(静岡県) / 西尾碾茶(愛知県) / 足助寒茶(愛知県) / しんしろ茶(愛知県)

近畿地方

伊勢茶(三重県) / 伊賀茶(三重県) / 朝宮茶(滋賀県) / 政所茶(滋賀県) / 土山茶(滋賀県) / 水口茶(滋賀県) / 宇治茶(京都府) / 和束茶(京都府) / 丹波茶(兵庫県) / 母子茶(兵庫県) / 朝来みどり(兵庫県) / 大和茶(奈良県) / 色川茶(和歌山県) / 川添茶(和歌山県) / 音無茶(和歌山県)

中国・四国地方

大山茶(鳥取県) / 用瀬茶(鳥取県) / 出雲茶(島根県) / 大東茶(島根県) / 伯太茶(島根県) / 伯太番茶(島根県) / 海田茶(岡山県) / 富原茶(岡山県) / 世羅茶(広島県) / 小野茶(山口県) / 高瀬茶(山口県) / 阿波晩茶(徳島県) / 高瀬茶(香川県) / 新宮茶(愛媛県) / 久万茶(愛媛県) / 碁石茶(高知県) / 土佐茶(高知県) / 仁淀茶(高知県)

九州地方

八女茶(福岡県) / 嬉野茶(佐賀県) / そのぎ茶(長崎県) / 世知原茶(長崎県) / くまもと茶(熊本県) / 因尾茶(大分県) / 津江茶(大分県) / 高千穂茶(宮崎県) / 都城茶(宮崎県) / 鹿児島茶(鹿児島県) / 知覧茶(鹿児島県) / 奥みどり(沖縄県)