花村えい子
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花村 えい子(はなむら えいこ、昭和4年(1929年)11月9日 - 令和2年(2020年)12月3日)は、日本の漫画家・アーティスト。埼玉県川越市出身。社団法人日本漫画家協会理事、東京工芸大学芸術学部客員教授、フランス国民美術協会(ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール)の会員。レディースコミックの先駆者で、ミステリのコミカライズも多く手がける。
経歴[編集]
既婚者で長女あり。本名は山賀 栄子(やまが えいこ)。
昭和34年(1959年)に貸本向けの漫画・「紫の妖精」でデビューする。多くの少女漫画誌を執筆し、1960年代に連載した「霧のなかの少女」で人気漫画家となる。この作品は後に「家庭の秘密」というタイトルでテレビドラマ化もされた。
1980年代以降はより叙情的で妖艶な画風に変化し、レディースコミックにも進出し、内田康夫や夏樹静子らの小説を漫画化する新ジャンルに進出した。平成元年(1989年)度の日本漫画家協会賞で優秀賞を受賞し、同協会理事を務めた。
令和2年(2020年)12月3日午後8時12分、多臓器不全のために東京都内の自宅にて没した。91歳没。
主な作品[編集]
- 1968年 『霧のなかの少女』 (集英社)
- 1968年 『パオリーナの塔』 (小学館)
- 1975年 『丘の上の娘たち』 (立風書房)
- 1975年 『けがれなき慕情』 (立風書房)
- 1975年 『光と風の仲間たち』 (立風書房)
- 1976年 『風の晩歌 1 -白い道-』 (小学館)
- 1976年 『風の晩歌 2 -道ふたたび-』 (小学館)
- 1976年 『復活』 (ユニコン出版)
- 1977年 『不機嫌家族1』 (小学館)
- 1977年 『不機嫌家族2』 (小学館)
- 1977年 『不機嫌家族3』 (小学館)
- 1978年 『不機嫌家族4』 (小学館)
- 1978年 『不機嫌家族5』 (小学館)
- 1978年 『不機嫌家族6』 (小学館)
- 1978年 『不機嫌家族7』 (小学館)
- 1978年 『不機嫌家族8』 (小学館)
- 1978年 『不機嫌家族9』 (小学館)
- 1978年 『不機嫌家族10』 (小学館)
- 1978年 『さよなら』 (主婦の友社)
- 1978年 『愛の流砂』 (講談社)
- 1978年 『許せない愛』 (小学館)
- 1978年 『白い慕情(上)』 (小学館)
- 1978年 『白い慕情(下)』 (小学館)
- 1979年 『冬物語り』 (小学館)
- 1981年 『ふれあい』 (秋田書店)
- 1985年 『白い仮面』 (講談社)
- 1986年 『風いろの季節』 (双葉社)
- 1987年 『原宿村発』 (双葉社)
- 1987年 『殺人館へようこそ』 (光文社)
- 1988年 『君死に給うことなかれ』 (秋田書店)
- 1989年 『花びらの塔1』 (主婦と生活社)
- 1989年 『花びらの塔2』 (主婦と生活社)
- 1989年 『花びらの塔3』 (主婦と生活社)
- 1990年 『花びらの塔4』 (主婦と生活社)
- 1990年 『花びらの塔5』 (主婦と生活社)
- 1990年 『暗闇の殺人者』 (集英社)
- 1990年 『離婚適齢期』 (双葉社)
- 1990年 『百蓮の寺』 (双葉社)
- 1991年 『天河伝説殺人事件』 (角川書店)
- 1992年 『夏樹静子サスペンス(2)』 (宙出版)
- 1993年 『佐用姫伝説殺人事件』 (角川書店)
- 1994年 『ミステリーセレクション』 (光文社)
- 1994年 『愛のミステリー選集1』 (講談社)
- 1996年 『ジェーン・エア』 (世界文化社)
- 1997年 『落窪物語』 (中央公論社)
- 1998年 『冬の花火』 (講談社)
- 1998年 『愛のリクエスト』 (宙出版)
- 1999年 『朝吹里矢子の事件簿』 (宙出版)
- 1999年 『朝吹里矢子の挑戦』 (宙出版)
- 1999年 『落窪物語』(文庫) (中央公論社)
- 2000年 『霧氷』 (宙出版)
- 2001年『白蓮の寺』(文庫) (双葉社)
- 2001年 『ジェーン・エア』(文庫) (世界文化社)
- 2001年 『20世紀を彩った女たち』 (集英社)(収録作品・瀬戸内寂聴)
- 2003年 『戻り川心中』 (白泉社)
- 2003年 『コミック版・名探偵 浅見光彦』(角川書店)
- 2004年 『浅見光彦 皇女の霊柩』 (角川書店)
- 2004年 『浅見光彦 伊香保殺人事件』 (角川書店)
- 2005年 『浅見光彦 横浜殺人事件』 (角川書店)
- 2006年 『東野圭吾ミステリー・探偵倶楽部 偽装の夜』(宙出版)
- 2006年 『夏樹静子ミステリー・朝吹里矢子の事件簿 親告罪の謎』 (宙出版)
- 2006年 『東野圭吾ミステリー・怪笑小説 白い凶器』(宙出版)
- 2006年 『夏樹静子ミステリー・朝吹里矢子の事件簿 稚い証人』 (宙出版)
- 2007年 『夏樹静子ミステリー・朝吹里矢子の事件簿 二つの真実』 (宙出版)
- 2007年 『高橋克彦ミステリー・朝吹里矢子の事件簿 悪魔のトリル』 (宙出版)
- 2007年 『霧のなかの少女 復刻版』(小学館クリエイティブ)
- 2008年 『白蓮の寺 白蓮の寺/能師の妻/花緋文字』(コミック版) (双葉社)
- 2008年 『浅見光彦 ミステリー&旅情サスペンス11 平家伝説殺人事件』(秋田書店)
- 2008年 『被疑者へのバラ 親告罪の謎』(宙出版)
- 2008年 『沈黙は罪 二つの真実』(宙出版)
- 2010年 『山村美紗ミステリー傑作選 舞妓探偵 小菊、京舞妓殺人事件』(秋田書店)
- 2010年 『偽りのハッピーエンド』(原作:ジェニー・ルーカス)(ハーレクイーンコミックス)
- 2013年『源氏物語』上・中・下(小学館)
- 2016年『三月十日の朝』(今人舎)
- 2019年『令和のこころ』(ミネルヴァ書房)
- 2020年『古代の都』(ミネルヴァ書房)
- 2020年『奈良の都』(ミネルヴァ書房)
- 2020年『万葉の恋うた』(ミネルヴァ書房)
主な著書[編集]
- 1975年 『家庭の秘密』(三笠書房)
- 2009年 『私、まんが家になっちゃった!? 花村えい子の画業50年』(マガジンハウス)
- 2010年 『花村えい子のハッピーガールズコレクション』(アスペクト)
- 2010年 『花村流 生涯ハッピーガールのススメ』(ワニプラス)